しのぐ(凌ぐ)

28/05/2015 19:02

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アクセント:しぐ・しのぐガ]
1.
苦痛や困難に屈しないで、また、防いで、堪え忍ぶ。苦難を乗り越える。何とか切り抜ける。また、防ぎ止める。понасям/изтърпявам/издържам на

飢え/弾圧を凌ぐ ピンチを凌ぐ 風雨を凌ぐ ブルガリアの夏は凌ぎやすい
2.
能力・程度などがあるものを超えて上に出る、それ以上になる。…にまさる。превишавам/надминавам/надхвърлям
前作を凌ぐ傑作 全盛時を凌ぐ人気 若者を凌ぐ気力 山頂雲を凌ぐ
3.
押さえつける。押し伏せる。おおいかぶさる。
4.
草や波を押し分けて前に進む。乗り越えて進む。преодолявам
波濤《はとう》を凌いで行く
5.
人を侮る。軽んずる。
 
→糊口《ここう》を凌ぐ・しのげる(凌げる)可能動詞

用例

1.
この男は著作をするときも、子供が好きな遊びをするような心持になっている。それは苦しい処がないという意味ではない。どんな sport《スポオト》 をしたって、障礙《しょうがい》を凌《しの》ぐことはある。また芸術が笑談でないことを知らないのでもない。自分が手に持っている道具も、真の鉅匠《きょしょう》大家の手に渡れば、世界を動かす作品をも造り出すものだとは自覚している。自覚していながら、遊びの心持になっているのである。
森鷗外「あそび」1910)
2.
鶴見俊輔戦後日本大衆文化:1845~1980年」1984)
3.
高山の菅の葉しのぎ降る雪の消ぬとか言はも恋の繁けく
(「万葉集奈良時代
4.
宇陀の野の秋萩しのぎ鳴く鹿も妻に恋ふらく我れにはまさじ
(「万葉集奈良時代
はるばると波路をしのい行く
(「平家物語」13世紀前半
5.
何処《どこ》までも人を凌い仕打な薬売は
泉鏡花高野聖」1900)