しなかった

12/10/2015 08:47

動詞する(為る)未然形連語なかった2.

用例

「しなかった」用例(1913)
 光雄町子からわたしではないのよ打ち明けられた少しも驚きしなかったなかば泣き声真剣になって子供泣く直前示す表情すぐ訴えられても、光雄冷えていくことなかったむしろ温泉であるそのなってそんなに必死になって弁明する彼女気持解しかねたその気持さぐるより先にその真剣さその必死さ好感持ててなぜそんなこと言うのかないつも満足してるのにこちら感情こめおしかぶせるように言った
そんなこと言っちゃいけないそんな悲しそうな顔つきしちゃいけない泣いちゃいけないそんな必要ないんだもの
武田泰淳「『かたち1948冒頭
  戦国末期ポルトガル船わが国来航によって極東島国日本はじめて世界史とりこまれることとなったこの段階西欧人メキシコペルーわかるように凶暴きわまりない存在であった)。近世初頭世界史とりこまれたという初体験もとどのように生きてゆくという難問日本必死努力をもって対応した時代であるそして鎖国という体制その解答であった
  “鎖国という言葉もつ語感からわれわれわが国この行為によって諸外国にたいして閉ざして貿易交通さえしなかった誤解しがちである鎖国ほうそのよりわが国対外貿易額増えているのであるまた江戸時代鎖国なるもの誤解しないためには国家というものどんな時代でも密度差異ともかくとして必ず鎖国体制対外管理体制とるものであること承知しておく必要あろう
  “鎖国とは一度とりこまれた世界史《しがらみ》から日本離脱することではなく圧倒的な西欧諸国との軍事力文明力落差もと日本主体的に世界接触するため手段であったつまり鎖国とは鎖国という方法手段によるわが国世界への開国であったすべきであろうしたがって寛永鎖国こそ日本世界への第一次開国であり開港という言葉呼ばれている安政開港江戸時代という時代錬成経たわが国第二次開国であったすべきである
大石慎三郎江戸時代」1977)
(村上春樹「UFO釧路降りる」1999、冒頭