きょう(今日)

29/09/2015 14:31

けふ」]
アクセントきょう]
1.
今過ごしている、この日。
本日こんにちднес
今日の午後
днес следобяд 今日の新聞днешен вестник 今日から一週間една седмица от днес 今日このごろнапоследък/тези дни 今日は何しようか
2.
その日と同じ日付や曜日の日。
来年/昨年の今日на днешния ден догодина/миналата година

今日あって明日ない身・今日か明日か・今日という今日・今日の情《なさけ》は明日《あす》の仇《あだ》・今日の後《のち》に今日なし・今日は人の上《うえ》明日《あす》は我が身の上

用例

1.
今日よりは顧みなくて大君醜の御楯出で立つ
(「万葉集奈良時代
[発表年順]
 間數玄關まで入れて手狹なれども吹とほし風入りよく廣々として植込木立茂ければ住居うつてつけ見えて場處小石川植物園ちかく物靜なれば少し不便にしてにはなき貸家ありけりはりしより大凡《おほよそ》ごしにも成けれどいまだに住人《すみて》さだまらでなきいと空しくなびく淋しかりき何處までも奇麗にて見こみ好ければうちには二人三人拜見とて來るもの無きにはあらねど敷金家賃三十限り取たてにて五十といふ夫れ下町相場とて折かへして來る無かりきさるほどに此ほど朝まだき四十近かるべき年輩《としごろ》紡績浴衣《ゆかた》少しさめたる着て至極そゝくさと落つき無き差配もと來たりて見たしといふ案内して其處此處戸棚など見せてあるく其等こと片耳にも入れで四邊《あたり》靜にさわやかなる喜び今日より直にお借り申まする敷金唯今置いて參りまして引越し夕暮いかにも急速で御座ります直樣掃除かゝりたう御座りますとて何の子細なく約束とゝのひぬ職業問へばいゑ別段これといふ御座りませぬとて至極曖昧答へなり人數聞かれて何だか四五御座ります七八にも成ります始終《とほし》ごたごたして御座りませぬといふ妙な思ひし掃除すみて日暮れがた引移り來たりし相乘りかけ姿つゝみて開きたる眞直に入りて玄關おろしければには見えじ思ひしげなれど乘り居たる三十利きし女中一人十八には未だ思はるゝやう病美人にも手足にも血の氣といふもの少しもなく透きとほるやうに蒼白きいたましく見えて折から世話やき來て居たりし差配此人《これ》先刻《さき》そそくさ受とられぬ思ひぬ
樋口一葉「うつせみ」1895冒頭
「きょう(今日)」1.用例(1913)
 三月二十日今日郡司《ぐんじ》大尉短艇遠征《かう》送る兼ねて壮図随行して景況並びに千島模様委しく探りて世間報道せんとて自ら進みて、雪浪萬重《せつらうばんちよう》北洋職務為にものともせぬ我が朝日新聞社員横川勇次《よこかはゆうじ》送らん朝未明《あさまだき》起出《おきいで》て洗ふせはしく急《いそが》せて向島《むかふじま》へと向ふ、[後略
饗庭篁村「隅田の春」1928、冒頭
 ・・・負けちゃいられねえよなあ・・・勝負もんなあ・・・負けるために勝負してるわけじゃねえんだからなあ・・・
これ昨日牛乳じゃないか! だめだしようがねえなあいくら冷蔵庫いれておいたってだめなんだ牛乳ってのは生きてるもんだろ? 分る? 生きてるんだこれ本当に生き物なんだ生きてるから自分自分食っちまう栄養ぜんぜんなくなっちまうんだ困るんだよなあこれだから・・・ほら日づけ入ってるだろだてじゃないんだわざわざ印刷かけて今日のは今日うちに飲むようにって・・・
安部公房1969冒頭
  九月十七坐つた五つなりしめてをる
  御馳走やき松茸であつたところがある松茸には下女醤油かけるのを忘れてゐたすると直ぐ大声御母さん醤油叫んだつゞいて食事しながら
アノ御母さん今日○○さん○○さん初茸とり行つた。○○さん沢山取つてあたし見せびらかして喜こんでいらつしやつたのにふと当ててとり落しなすつたそれで初茸あちらへもこちらへも転がつてしまつたのです
  さも得意に話しては食ひ/\、母さんもつと静かに云はれてしばしばしきりに動かして居た今度少し眠くなつて駄々こね始めた
和辻哲郎初旅」1972)
昨日逢い今日逢うときに君が言う「久しぶりだな」そう久しぶり
(俵万智「チョコレート革命」1997)
[発表年未詳・筆者生年順]
 昨日所謂彼岸中日でした吾々やうに田舎住むもの生活これから始まるといふです東京市中離れた此の武蔵野最中住んで居るから今日片寄せてある取り出してこの楽しむ為に根分しようとして居るところです実は久しいこと作つて居るのであるが二三年間思ふあつてわざと手入れしないで投げやりに作つて見た一体と云ふもの栽培法調べて見る或は菊作り秘伝書とか植木屋口伝とかいふものいろ/\とあつてなか/\面倒なものですこれほど面倒なものとすれば到底素人には作れないと思ふほどやかましいものですそして色々な秘訣守らなければ存分に立派な作られないといふことなつて居るところが昨年一昨年あらゆる菊作り法則無視して作つて見たたとへば早く根分けすること植ゑるには濃厚な肥料包含せしめなければならぬことなるべく大きなもの用ゐること五月七月九月摘まなければならぬこと日当りよくすること毎日一回乃至数回与へなければならぬことなつて肥料追加雑草除くことなどまだ/\いろ/\心得あるにも拘らず二三まるでやらなかつた根分やらず小さい植ゑた儘で取り替へせず摘まず勿論途絶え勝であつた云はゞあらゆる虐待薄遇とを与へたのだそれでもなるらしくそれ/″\出て綺麗な相当に優しい見せてくれたそれで考へて見れば栽培といつても絶対的に必須なものでもないらしい手入れすれば勿論よろしいしかし手入れ無くとも咲く植木屋などよく文人作りなどつけて売つて居るのはなどから見ればいつも少し出来過ぎて居てかへつて面白くない咲いた天然美しさより多く惹かれぬでもない
会津八一/會津八一(1881-1956)「根分しながら冒頭