ごたごた

16/01/2012 09:41

1.
](スル
アクセントたごた]
1-1.
雑然として秩序やまとまりのないさま。ごちゃごちゃ。
ガラクタをごたごたと店先に並べた骨董屋 室内がごたごた(と)していて落ち着かない 何だかごたごた(と)した町だなあ 何でもかんでもごたごた段ボール箱に放り込む 美辞麗句をごたごた(と)並べただけのスピーチ
1-2.
物事が紛糾するさま。混乱や争いが起こっているさま。もめるさま。
両国は国境をめぐって未だにごたごたしている いま会社の中が人事問題でごたごた(と)している
2.
形動
アクセント:ごたごたヲ・ごたごたヲ]
2-1.
争い。もめごと。いざこざ。紛争。
ごたごたの絶えない家/会社 隣国との間にごたごたが絶えない
2-2.
整理がつかず雑然としていること。また、そのさま。
物置の中のごたごたを整理する 何でもかんでもごたごたに段ボール箱に放り込む

用例

1-1.
間數玄關まで入れて手狹なれども吹とほし風入りよく廣々として植込木立茂ければ住居うつてつけ見えて場處小石川植物園ちかく物靜なれば少し不便にしてにはなき貸家ありけりはりしより大凡《おほよそ》ごしにも成けれどいまだに住人《すみて》さだまらでなきいと空しくなびく淋しかりき何處までも奇麗にて見こみ好ければうちには二人三人拜見とて來るもの無きにはあらねど敷金家賃三十限り取たてにて五十といふ夫れ下町相場とて折かへして來る無かりきさるほどに此ほど朝まだき四十近かるべき年輩《としごろ》紡績浴衣《ゆかた》少しさめたる着て至極そゝくさと落つき無き差配もと來たりて見たしといふ案内して其處此處戸棚など見せてあるく其等こと片耳にも入れで四邊《あたり》靜にさわやかなる喜び今日より直にお借り申まする敷金唯今置いて參りまして引越し夕暮いかにも急速で御座ります直樣掃除かゝりたう御座りますとて何の子細なく約束とゝのひぬ職業問へばいゑ別段これといふ御座りませぬとて至極曖昧答へなり人數聞かれて何だか四五御座ります七八にも成ります始終《とほし》ごたごたして御座りませぬといふ妙な思ひし掃除すみて日暮れがた引移り來たりし相乘りかけ姿つゝみて開きたる眞直に入りて玄關おろしければには見えじ思ひしげなれど乘り居たる三十利きし女中一人十八には未だ思はるゝやう病美人にも手足にも血の氣といふもの少しもなく透きとほるやうに蒼白きいたましく見えて折から世話やき來て居たりし差配此人《これ》先刻《さき》そそくさ受とられぬ思ひぬ
樋口一葉「うつせみ」1895、冒頭)
2-2.
みんな、ごたごたに席へ着いた
夏目漱石三四郎」1908)