にも 連語

27/05/2014 07:02

連語
1.
断定の
助動詞なり」の連用形」+係助詞」。「にもあり」「にもなし」などの形で用いられて。]
「でも(ある)」「でも(ない)」などの意を表す。
2.
格助詞」+係助詞」]
2-1.
時・場所・対象・比較の基準など、格助詞」の意味に、添加・許容・並列・列挙や強調など、係助詞」の意味が加えられる。
私にもわかります 仕事の合間にも勉強する 日本にも住んだことがある 君にも来てほしい 被害額は数億円にものぼると見られている
2-2.
尊敬の対象となる人物を主語として表すことを避け、間接的に尊敬の意を表す。…におかれ(まし)ても。
御一家御一同様にも御健勝にお過ごしのことと拝察申し上げます
2-3.
[「…にも…ない」「…にも…ず」の形で、下に上の動詞可能動詞を置き打ち消しの形にして。]
その動作がどうしてもできない、または、その動作をするのをためらう、という意を表す。
ひくにもひけず 泣くにも泣けない 先生だから、その格好を笑うにも笑えず本当に困った
3.
接続助詞」+係助詞」。]
[多く「…うにも」の形で]
逆接の仮定条件を表す。
行こうにも車がないよ 聞こうにもその本人はもう帰っちゃった
4.
[希望の終助詞」+詠嘆の終助詞」。上代語。]
他に対してあつらえ望む意を表す。…てほしいな。
5.
文語形容動詞ナリ活用)の連用形活用語尾係助詞」。

用例

1.
かきくらし降る白雪のした消えに消えて物思ふころにもあるかな
(「古今和歌集」913)
敵に値《あ》ふべき者にもなかりけれども
(「今昔物語集平安後期
あぢきなきすさびにて、かつ破《や》り捨つべきものなれば、人の見るべきにもあらず
吉田兼好徒然草」14世紀前半
2-1.
「にも」2-1.用例
4.
ひとりのみ聞けばさぶしもほととぎす丹生《にう》の山辺にい行き鳴かにも
(「万葉集奈良時代