でした

27/05/2015 16:25

助動詞です」の連用形でし」+助動詞」。

用例

[発表年順]
「でした」用例(1900年代)
  花山院御時大納言というあった贅肉たまたま姿かりたようによくふとっていたすでに五十であったきこえた色好みには衰えなく夜毎おちこち通った白々明け戻り道きぬぎぬ残り香なつかしんでいるのであろうねもやらずたたずみ朝景色見惚れている姿垣間見たりなどすることがある垣根もと忍び寄って隙見する習いであった怪しまれて誰何受けることあればなき声真似ること古い習いなっていた時々また楽しみなことでしたなど通人ものとも見えぬ香《かんば》しからぬこと言って満悦だった垣根際叢《くさむら》濡らしてしまうことなどかけたこともないたちだった
坂口安吾大納言」1939、冒頭
[しげが出て来ると、服部が立っている。]
しげ「あれ、ま、今日はどなたさんもお留守でしよ。皆さん朝からお出かけで」
服部「ああ、そうですか」
しげ「お能へ行くとかって、せえなすってね。出かけて行きなせいましたですよ」
小津安二郎「晩春」1949)
[発表年未詳・筆者生年順]
 
昨日所謂彼岸中日でした吾々やうに田舎住むもの生活これから始まるといふです東京市中離れた此の武蔵野最中住んで居るから今日片寄せてある取り出してこの楽しむ為に根分しようとして居るところです実は久しいこと作つて居るのであるが二三年間思ふあつてわざと手入れしないで投げやりに作つて見た一体と云ふもの栽培法調べて見る或は菊作り秘伝書とか植木屋口伝とかいふものいろ/\とあつてなか/\面倒なものですこれほど面倒なものとすれば到底素人には作れないと思ふほどやかましいものですそして色々な秘訣守らなければ存分に立派な作られないといふことなつて居るところが昨年一昨年あらゆる菊作り法則無視して作つて見たたとへば早く根分けすること植ゑるには濃厚な肥料包含せしめなければならぬことなるべく大きなもの用ゐること五月七月九月摘まなければならぬこと日当りよくすること毎日一回乃至数回与へなければならぬことなつて肥料追加雑草除くことなどまだ/\いろ/\心得あるにも拘らず二三まるでやらなかつた根分やらず小さい植ゑた儘で取り替へせず摘まず勿論途絶え勝であつた云はゞあらゆる虐待薄遇とを与へたのだそれでもなるらしくそれ/″\出て綺麗な相当に優しい見せてくれたそれで考へて見れば栽培といつても絶対的に必須なものでもないらしい手入れすれば勿論よろしいしかし手入れ無くとも咲く植木屋などよく文人作りなどつけて売つて居るのはなどから見ればいつも少し出来過ぎて居てかへつて面白くない咲いた天然美しさより多く惹かれぬでもない