おもしろそうな(面白そうな)

06/08/2014 11:04

おもしろさうな」]
1.
形容詞おもしろい(面白い)」の語幹おもしろ(面白)助動詞そうだ」 1.終止形そうな」。
2.
形容詞おもしろい(面白い)」の語幹おもしろ(面白)助動詞そうだ」 1.連体形そうな」。

用例

2.
この
あいびき先年仏蘭西《フランス》死去した露国では有名な小説家ツルゲーネフという端物《はもの》です今度徳富先生依頼訳してみました訳文我ながら不思議とソノ何んだこれでも原文きわめておもしろいです
九月中旬というころ一日自分さる座していたことあッた今朝から小雨降りそそぎその晴れ間にはおりおり生ま煖《あたた》かな日かげ射してまことに気まぐれな空ら合いあわあわしい白ら雲空ら一面棚引くかと思うとフトまたあちこち瞬く間雲切れしてむりに押し分けたような雲間から澄みて怜悧《さか》し気《げ》に見えるごとくに朗《ほがら》かに晴れた蒼空のぞかれた自分座して四顧してそして傾けていた木の葉頭上幽《かす》かに戦《そよ》いだその聞たばかりでも季節知られたそれ春先するおもしろそうな笑うようなさざめきでもなくゆるやかなそよぎでもなく永たらしい話し声でもなくまたおどおどしたうそさぶそうなお饒舌《しゃべ》りでもなかッたただようやく聞取れる聞取れぬほどしめやかな私語であったそよ吹く忍ぶように木末伝ッた照る曇るじめつくようす間断なく移り変ッたあるいはそこありとあるすべて一時微笑したように隈なくあかみわたッてさのみ繁くないほそぼそとした思いがけず白絹めくやさしい光沢《つや》帯び地上散り布《し》いた細かな落ち葉にわかに映じてまばゆきまでに金色《こんじき》放ち頭《かしら》かきむしッたような「パアポロトニク」(類いみごとなしかも熟《つ》えすぎた葡萄めく帯びた際限なくもつれからみして目前透かして見られた
ツルゲーネフ作、二葉亭四迷訳「あひゞ」1888、冒頭
井深《いぶか》日曜なると、襟巻懐手で、そこいら古道具屋覗き込んで歩るくそのうちもっとも汚ならしい前代廃物ばかり並んでいそうな見世選《よ》ってはあれの、これの捻くり廻す固より茶人でないから、好いの悪いの解る次第ではないが、安くて面白そうなものを、ちょいちょい買って帰るうちには、一年一度ぐらい掘り出し物に、あたるだろうひそかに考えている
夏目漱石「モナリサ」『永日小品』1909、冒頭