よかった(良かった・善かった・好かった・吉かった・佳かった・能かった・克かった)

14/07/2013 22:38

形容詞よい(良い・善い・好い・吉い・佳い・能い・克い)連用形よかっ(良かっ・善かっ・好かっ・吉かっ・佳かっ・能かっ・克かっ)」+助動詞」。

用例

十八殉死したときには、弥一右衛門は奉公していたのに殉死しない言って家中もの卑しんださてわずかに二三隔てて弥一右衛門は立派に切腹したが、当否措いて一旦受けた侮辱容易に消えがたく誰も弥一右衛門を褒めるものないでは弥一右衛門の遺骸霊屋《おたまや》かたわら葬ること許したのであるから跡目相続にも強いて境界立てずにおいて殉死者一同同じ扱いしてよかったのであるそうしたなら阿部一族面目施してこぞって忠勤励んだのであろうしかるに一段下がった扱いしたので家中ものの阿部侮蔑公《おおやけ》に認められたなった。権兵衛兄弟次第に傍輩《ほうばい》にうとんぜられて怏々として送った
森鷗外阿部一族」1913)
その頃神田明神降りた曲角鉤なり縁台出して古本曝しているあったそこで或る唐本金瓶梅見附けて亭主問うと云った負けてくれと云うと、「先刻岡田さんなら買う仰ゃいましたことわり申したのですと云う偶然工面好かったので言値買った二三立ってから岡田逢う向うからこう云い出した
ひどい切角見附けて置いた金瓶梅買ってしまったじゃないか
そうそう附けて折り合わなかった本屋云っていた欲しいなら譲って上げよう
なにから読んだ貸して貰えば好い
喜んで承諾したこんな今まで長い壁隣住まいながら交際せずにいた岡田とは往ったり来たりするようになったのである
森鷗外」1913)