なので

01/07/2014 16:29

連語
1.
助動詞」の連体形」+接続助詞ので」。
2.
2-1.

形容動詞連体形語尾」+接続助詞ので」。
2-2.
形容動詞連体形語尾」+連語ので」。

用例

1.
長いこと物蔭にはまだ殘つて居り村端れ一片《ひとつ》青んでゐない晴れたそことなく霞んで雪消《ゆきげ》泥濘《ぬかるみ》處々乾きかかつためいた薄ら温かく吹いてゐたそれ明治四十四月一日ことであつた
學年始業式なので、S尋常高等小學校代用教員、千早健《ちはやたけし》平生より少し早目に出勤した白墨《チヨオク》汚れた木綿紋附擦り切れた長目穿いてクリクリした三分刈帽子冠らず――帽子有つてゐなかつた。――亭乎《すらり》とした眞直にして玄關から上つて行く早出生徒毎朝控所彼方此方から驅けて來て恭しく迎へる中には態々叩頭《おじぎ》する許《ばつか》り其處待つてゐるあつたその殊に多かつた平生三倍四倍……遲刻勝な成績惡いさへ交つてゐた。健直ぐ其等心々溢れてゐる進級喜悦想うたそして何がなく曇つた
その解職願してゐた
四位左近衛少将越中細川忠利寛永十八辛《しん》巳《し》よそより早く咲く領地肥後見すてて、五十四大名晴れ晴れしい行列前後囲ませ、より歩み運ぶとともに江戸志《こころざ》し参勤上ろとしているうちはからずかかって、典医方剤功を奏せず、日に増し重くなるばかりなので江戸へは出発日延べ飛脚立つ
森鷗外阿部一族」1913、冒頭
この出来事あった九月岡田郷里から帰って間もなく夕食例の散歩出て加州御殿古い建物仮に解剖室置いてあるあたり過ぎてぶらぶら無縁坂降り掛かると、偶然一人湯帰りかの為立物師寂しい這入る見たもう時候だいぶらしくなって涼みにも出ぬなので一時人通り絶えた坂道岡田通り掛かる丁度例の寂しい格子戸まで帰って明けようしていた岡田下駄聞いてふいと格子掛けた停めて振り返って岡田見合せたのである
森鷗外」1913)