されて

22/05/2016 17:14

動詞する(為る)」の未然形」+助動詞れる」の連用形」+接続助詞」。

用例

[発表年順]
 俳諧師松風蘿月《しょうふうあんらげつ》は今戸常磐津師匠しているをば今年盂蘭盆にもたずねずにしまったので毎日その事のみ気にしているしかし日盛り暑さにはさすがに家《うち》出かねて夕方なるのを待つ夕方なる竹垣朝顔からんだ勝手口行水つかった後《のち》そのまま真裸体《まっぱだか》晩酌傾けやっとの事離れると、黄昏焚く蚊遣《かやり》と共にいつかなり盆栽並べた往来には簾越し下駄職人鼻唄話声にぎやかに聞え出す。蘿月は女房のお滝に注意されてすぐに今戸行くつもり格子戸出るのであるがその辺涼台《すずみだい》から声をかけられるがまま腰を下すと、一杯機嫌話好に、毎晩きまって埒もなく話し込んでしまうのであった
永井荷風すみだ川」1909、冒頭
 幼時からよく金閣こと語った
 生れたのは舞鶴から東北日本海突き出たうらさびしいである故郷そこではなく舞鶴東郊志楽《しらく》である懇望されて僧籍入り辺鄙な住職なりそのもらってという設けた
三島由紀夫金閣寺1956冒頭
「されて」用例(1980年代)
 サクラウメなど成長抑える休眠物質作りますそれ花芽たまる落ち花芽休眠という期間入りますこの期間花芽成長しません休眠から目覚めるには一定低温期間経験すること必要です。「一定低温期間とはどれくらいというそれによって違うことわかっています例えばサクラソメイヨシノでは5前後気温900時間必要だされていますそして休眠から目覚める成長抑えていた休眠物質減り始めますそれなくなる成長再開なって一日平均気温1213なる開花するのです
(記事、2012冒頭
[発表年未詳・筆者生年順]
 所謂文壇復活したる蘇峰先生時務一家言引続いて世界変局及び大正政局史論出し更に去年より筆硯新たにして大正青年帝国前途なる一篇公にした始め新聞掲載されて居つたにはどれ丈け世間耳目惹いた知らない十一月初め一部纏まつた著書として公にさるる非常評判を以て全国読書界迎へられ瞬く間数十売り尽した国民新聞云つて居る蘇峰先生盛名国民新聞広告を以て驚くべき多数読者得たといふ固より怪しむ足らぬけれども而かも旬日ならずして売行数ふるといふのは兎にも角にも近来稀なるレコードである是れ丈け沢山読まれたといふ自身既に吾人をして問題たらしめる値打ある況んや蘇峰先生反動思想些《いささ》か擡げんとしつつある今日に於て少からず社会注目惹くべきに於てをや
吉野作造(1878-1933)「蘇峰先生大正青年帝国前途読む冒頭