戴いた(いただいた)

21/05/2015 11:15

→「いただいた(頂いた・戴いた)

用例

  こう言いながら長十郎は忠利のそっと持ち上げて自分押し当てて戴いたには一ぱい浮かんでた。
森鷗外阿部一族」1913)
それいかんぞよこう言って忠利は今まで長十郎と見合わせてのに半分寝返りするように向いた。
どうぞそうおっしゃらずに」長十郎はまた忠利の戴いた
いかんいかんそむけまま言った。
森鷗外阿部一族」1913)
どうぞつかえような言って、長十郎は戴いたいつまでも当てて放さずにた。
森鷗外阿部一族」1913)
  五助は人間言うように言った
おぬし畜生じゃから知らずにおるかも知れぬが、おぬしさすって下されことのある殿様は、もう亡くなり遊ばさそれでなってなされお歴々きょう切ってなさるおれ下司《げす》あるが、扶持《ごふち》を戴いてつないだお歴々変ったことはない殿様かわいがって戴いたありがたさ同じことじゃそれでおれ切って死ぬるのじゃおれ死んでしもうたおぬし今から野ら犬なるのじゃおれそれかわいそうならん殿様をしたは岫雲院で井戸飛び込んで死んだどうじゃおぬしおれ一しょ死のうとは思わんかいもし野ら犬なって生きてたい思うたこの握り飯食ってくれい死にたい思うなら食う
 こう言って見ていたが、は五助のばかり見ていて握り飯食おない
森鷗外阿部一族」1913)