げす(下種・下衆・下司)

06/09/2011 20:52

形動
アクセント:げすガ
1.
品性が下劣なこと。心根の卑しいこと。また、そのような者やさま。низък; презрян; окаян; вулгарен; непристоен; простолюден; пошъл; също, такъв човек
下司な考え/根性は持つな 所詮、下司だ、相手になるな
2.
身分の低い者。素性の卑しい者。下賤な者。човек с ниско положение, нисък произход; човек от нисшите прослойки на обществото; човек от простолюдието 上種《じようず》
下種下郎
3.
召し使い。слуга
4.
[「下司」と書く。]
げし(下司)」に同じ。

→下種と鷹とに餌《え》を飼え・下種の後知恵《あとぢえ》・下種の一寸のろまの三寸・下種の勘繰り・下種の逆恨《さかうら》み・下種の猿知恵《さるぢえ》・下種の知恵は後《あと》から・下種は槌《つち》で使え・下種も三食《さんじき》上臈《じようろう》も三食

用例

2.
女も男もいとげすにはあらざりけれど
(「大和物語平安中期
未学を軽んぜずげすをも侮らず
幸田露伴五重塔」1891-92)
五助は人間言うように言った
おぬし畜生じゃから知らずにおるかも知れぬが、おぬしさすって下されことのある殿様は、もう亡くなり遊ばさそれでなってなされお歴々きょう切ってなさるおれ下司《げす》あるが、扶持《ごふち》を戴いてつないだお歴々変ったことはない殿様かわいがって戴いたありがたさ同じことじゃそれでおれ切って死ぬるのじゃおれ死んでしもうたおぬし今から野ら犬なるのじゃおれそれかわいそうならん殿様をしたは岫雲院で井戸飛び込んで死んだどうじゃおぬしおれ一しょ死のうとは思わんかいもし野ら犬なって生きてたい思うたこの握り飯食ってくれい死にたい思うなら食う
森鷗外阿部一族」1913)
3.
食《めし》たかせける女のむめといふげすなり
浮世草子井原西鶴好色五人女」1686)