それでも

16/12/2015 12:26

1.
それ(其れ・其・夫れ)」+「でも」。
2.
アクセント:それでも]
そうであっても。そうだけれども。дори и така; дори и въпреки това; при все това
暦の上ではもう春だ。それでもまだ寒い。Според календара вече е пролет. И въпреки това, все още е студено. みんなベストを尽くしたがそれでも勝てなかったということは実力の差だということだろう。Това, че не можахме да победим, въпреки че всички дадоха най-доброто от себе си, говори за разлика/ е разликата в реалните способности и умения (?)  生きて帰れないかもしれない。それでも私は行かなければならない。Може й да не мога жив да се върна. Въпреки това обаче, аз трябва да ида.

用例

2.
[発表年順]
「それでも」2.(1913)
 そのには人間家鴨≪あひる≫住んでいたまったく住む建物各々食物殆ど変っていやしない物置ようなひん曲った建物あって階下には主人夫婦天井裏には間借りしていてこの相手分らぬ子供孕んでいる
 
伊沢借りている一室母屋から分離した小屋こここの肺病息子ねていたそうだ肺病にも贅沢すぎる小屋ではないそれでも押入便所戸棚ついていた
坂口安吾白痴」1946、冒頭
 敗戦後知り合うようになった新しい作家たち限りない親しみ感ずる彼等互いに相手とは違ったやり方違った場所現実模索する時には相手たまらなく厭な臭気嗅ぎつけ相手価値ゼロ認めたりするそれでも彼等次第に仲間どうし理解深めて行く。「日本戦争敗けなかったらお前たち生れなかったのだぞという叱責彼等かすめる或はさまざまなレッテル巧妙なすばやさ彼等肉体貼りつけられるしかし彼等お互いに共通被害者ぶって相手同じ防火頭巾かぶろうとはしないそのような便利な頭巾ないからこそ彼等言葉による表現という厄介な火焔一人一人自分流投じたのだ育ち性格異にする才能たち突如として自分たち各々場所から駆り出され自分とは全く別種表情言葉づかい持つ仲間邂逅したこといぶかしさ感ぜずにはいられない突如として彼等見なれない武装裸身そこ見出したのだ
武田泰淳ささやかな感想--戦後作家並立について1952
 広いうち住んだことがあった
 
広いといったところで二百そこいらそれでも手入れには結構お金かかった戦争終わってすこしあと日本中貧乏な新円切り替え時代終わっていた子供四人学校やる庭師やとうゆとりなかったらしい
向田邦子蜘蛛」1982、冒頭
 子どもたちからだ慣性意図しないで管理社会コスモロジー引き寄せてしまう累々たる管理社会コスモロジーだがその間隙をぬうようにして同じからだ慣性もう一つコスモロジー出会う場合あるもう一つコスモロジー憑きやすい遊びからだ集まり相互性帯びるときに思い出されるかんけりそのような身体ゲーム一つである
 かんけりかん思いっきりけっとばすとき気持ちいいんだ小六男の子いう中心置かれたあきかん吸い寄せられるようにして物陰から物陰へと忍び寄っていく見せたオニとの距離見切ったときもうからだ物陰からとび出しているオニ猛然と迫ってくるオニからだほとんど交錯するようにしながら一瞬早くあきかん横腹蹴るあきかん空中ゆっくり描いてくるりくるりと舞うときとまれでも叫んでしまいそうな快感押し寄せる同時にという何ものかなく抜け出していきとても身軽になったからだだけ残されるもっともいつもそんなにうまく蹴れるわけではないしばしばかんさわがしいたてながら舗道転がっていったり二、三メートル芝生ぽとんと落ちてとまったりするそれでもかん蹴った喜び変りない
 かん蹴るとき市民社会真の御柱蹴る身ぶり上演している市民社会示すとすればかん秩序中心であり管理塔でもある子どもたちかん蹴ることによって学校地域社会一般そして自己内面管理社会コスモロジー蹴り入れているのだ
 小六少年またいうかんけり隠れているときとっても幸福なんだなんだか温かい気持ちするいつまででも隠れていてもう絶対に出て来たくなくなるんだ管理塔からの監視死角隠れているとき一人であってもあるいは二、三いっしょであっても羊水包まれたような安堵感生まれるいうまでもなくこの籠り管理社会した市民社会からのアジール避難所創建身ぶりなのだ市民社会からの離脱内閉においてかいこまゆつくるようにもう一つコスモス姿現してくるそれ胎内空間にも似て根源的な相互的共同性充ちたコスモスである大人子どもそこで見失った自分なる子ども〉、〈無垢なる子ども再会するのである
 小六男の子最後もう一つつけ加えていうかんけり、「オニ違ってほか救おうとする自分救われたいけれどつかまった仲間助けなくちゃって夢中になるのが楽しいだけどオニ大変だオニ気の毒だから何回かかん蹴られたら交替するんだ実際かんけりでは隠れた誰もオニ見つかって市民社会復帰したいとは考えない運悪く捕われても勇者忽然と現れて自分救出してくれること願っている隠れた囚われた奪い返して帰って来ようとするのはつねにアジール市民社会例外的領域であるオニ気の毒であるのはオニ最初から市民社会住人であるかぎり隠れた何人見つけてもそのこと自分市民社会復帰するドラマ経験しようがないからである隠れる市民社会では囚われ人以外ではなくしたがってオニ管理者であることやめることはできない
(栗原彬「かんけり政治学1984
さー 明日内地行くんでしょ(ゆいさー)
合格祝いあげん(さーさ)
あるなら安心(つんださーぬ)
父ちゃんなんて言って?
さー 赤ちゃんだった初カット(ゆいさー)
でも思い出す(さーさ)
母ちゃんカーラー巻いてから(つんださーぬ)
待ってチョッキン
なんでなんであんた人生(でんさー)
キレイになるのはじゃない
ぬいても重ねても(ゆいさー)
根っこ染まらん(でんさー)
だからパーマ屋あるわけ
さー あの三つ編みだった(ゆいさー)
琉球舞踊続けて(さーさー)
行き飛行機空いてても(つんださーぬ)
帰り混んでのがふるさと
なんでなんであんたヒロイン(でんさー)
映して見てごらん
サイドサイドライト点けるから(ゆいさー)
彼氏心配するはず(まくとぅにつんださーぬ)
なんでなんでなのか運命(でんさー)
それでも信じる方がいい
切ってもそろえても(ゆいさー)
同じように伸びない(でんさー)
だからパーマ屋あるわけ
明日内地行くんでしょ
(ちゅんなーや作詞・作曲「パーマ屋ゆんた」2010)
[発表年未詳・筆者生年順]
 
昨日所謂彼岸中日でした吾々やうに田舎住むもの生活これから始まるといふです東京市中離れた此の武蔵野最中住んで居るから今日片寄せてある取り出してこの楽しむ為に根分しようとして居るところです実は久しいこと作つて居るのであるが二三年間思ふあつてわざと手入れしないで投げやりに作つて見た一体と云ふもの栽培法調べて見る或は菊作り秘伝書とか植木屋口伝とかいふものいろ/\とあつてなか/\面倒なものですこれほど面倒なものとすれば到底素人には作れないと思ふほどやかましいものですそして色々な秘訣守らなければ存分に立派な作られないといふことなつて居るところが昨年一昨年あらゆる菊作り法則無視して作つて見たたとへば早く根分けすること植ゑるには濃厚な肥料包含せしめなければならぬことなるべく大きなもの用ゐること五月七月九月摘まなければならぬこと日当りよくすること毎日一回乃至数回与へなければならぬことなつて肥料追加雑草除くことなどまだ/\いろ/\心得あるにも拘らず二三まるでやらなかつた根分やらず小さい植ゑた儘で取り替へせず摘まず勿論途絶え勝であつた云はゞあらゆる虐待薄遇とを与へたのだそれでもなるらしくそれ/″\出て綺麗な相当に優しい見せてくれたそれで考へて見れば栽培といつても絶対的に必須なものでもないらしい手入れすれば勿論よろしいしかし手入れ無くとも咲く植木屋などよく文人作りなどつけて売つて居るのはなどから見ればいつも少し出来過ぎて居てかへつて面白くない咲いた天然美しさより多く惹かれぬでもない
会津八一/會津八一(1881-1956)「根分しながら冒頭