それで

12/01/2015 23:09

アクセント:それで
1.
1-1.
前述の事柄を受けて、それを理由として後の事柄を導く場合に用いる。それだから。そのために。それゆえ。そういうわけで。казаното преди това се изтъква като причина за последващото; поради това, ето защо, заради това, по тази причина, във връзка с това
どうしても納得できなくて、それで部長にも相談してみたんです 何だかどんどん複雑になってきた。それでもう一度はじめから整理してみることにした
1-2.
前の事柄を受けて、話題を他に転じたり、新しく発展させたり、相手に話を先へ促したりするときに用いる。そして。
それで、これからどうしようか/どうするつもりなの それで、どうした/どうなったの ふんふん、それで?
2.
代名詞それ」+格助詞」。
ああ、それで焼いたらうまく焼けたよ

用例

1-1.
「それで」1-1.用例
1-1.1-2.
 あっち出るでしてまあ相場ざっとぐらいもんでしょうかねそれこっち持って来ると、一円五十するんですそれでちょうど向ういた時分でしたが、から八百ばかり注文ありました旨く行く一升以上つくんですからさっそくやりました八百拵えて自分いっしょまで持って行くと、――なに相手支那で、本国送り出すんでさあすると支那出て来て宜しい云うからもう済んだのか思うと、高さ一間あろう云う大きな持ち出してそのどんどん汲み込ませるんです。――いえ何のためにもいっこう分らなかったんで何しろ大きなですから張るんだって容易なこっちゃありませんかれこれ半日かかっちまいましたそれからするかと思って見ていると、例の俵《ひょう》ほどいてどんどん放り込むんです。――実に驚いたが、支那てえ本当に食えないもん後《あと》なってようやく気がついたんです打《ぶ》ち込むたしかな尋常に沈みますが、食っただけみんな浮いちまうんですそれ支那野郎しゃくってペケって俵《ひょう》目方から引いてしまうんだからたまりません傍《そば》見ていてはらはらしました何しろ七分通り入《い》ってんだから弱りました大変なでさあ。――食ったんですか。いまいましいからみんな打遣って来ました支那ですからやっぱり知らん顔してしておおかた本国送ったでげしょう
夏目漱石「儲口」『永日小品』1909、冒頭
1-1.2.
[発表年未詳・筆者生年順]
 昨日所謂彼岸中日でした吾々やうに田舎住むもの生活これから始まるといふです東京市中離れた此の武蔵野最中住んで居るから今日片寄せてある取り出してこの楽しむ為に根分しようとして居るところです実は久しいこと作つて居るのであるが二三年間思ふあつてわざと手入れしないで投げやりに作つて見た一体と云ふもの栽培法調べて見る或は菊作り秘伝書とか植木屋口伝とかいふものいろ/\とあつてなか/\面倒なものですこれほど面倒なものとすれば到底素人には作れないと思ふほどやかましいものですそして色々な秘訣守らなければ存分に立派な作られないといふことなつて居るところが昨年一昨年あらゆる菊作り法則無視して作つて見たたとへば早く根分けすること植ゑるには濃厚な肥料包含せしめなければならぬことなるべく大きなもの用ゐること五月七月九月摘まなければならぬこと日当りよくすること毎日一回乃至数回与へなければならぬことなつて肥料追加雑草除くことなどまだ/\いろ/\心得あるにも拘らず二三まるでやらなかつた根分やらず小さい植ゑた儘で取り替へせず摘まず勿論途絶え勝であつた云はゞあらゆる虐待薄遇とを与へたのだそれでもなるらしくそれ/″\出て綺麗な相当に優しい見せてくれたそれで考へて見れば栽培といつても絶対的に必須なものでもないらしい手入れすれば勿論よろしいしかし手入れ無くとも咲く植木屋などよく文人作りなどつけて売つて居るのはなどから見ればいつも少し出来過ぎて居てかへつて面白くない咲いた天然美しさより多く惹かれぬでもない
会津八一/會津八一(1881-1956)「根分しながら冒頭
1-2.
サザエさん安楽な日常生活愛しそれ満足しているということ六〇年代から七〇年代にかけて日本すでに現われている経済的帝国主義見逃すという傾向つくっているでしょうしかし同時に、「サザエさん思想なかにはまだまだ二つブレーキ働いています一つにはたとえば日本海外における経済的利害守るために軍隊派遣すべきであるという戦前日本もっていた思想さえも見られないことですもう一つ平均人間生き方暮し方できればそれでいいというはっきりした信念そこから見ますたとえ国家ためであっても莫大なつくるためにものすごく努力するなどということ滑稽なこと見えますこういう見方からします戦争大臣であった岸信介戦後総理大臣なって議会指揮とるという一九六〇できごとに対する大衆反対行動、「サザエさん同情もつのはわかりますまた七〇年代入って水俣病について抗議運動またそのほか公害反対運動、「サザエさん同情もつというのもわかりますしかしそれ穏やかな抵抗への共感であって過激な革命運動への共感ではありませんそれ普通市民正直な本音でしょうしかし、「サザエさん内容分析市民運動から遠い市民もまたただ無関心いるのではなくある理想支えられていること示します
鶴見俊輔戦後日本大衆文化:1845~1980年」1984)