誰(だれ)

10/11/2014 09:46

→「だれ(誰)

用例

「誰(だれ)」用例(1913)
「誰(だれ)」用例(1940年代)
オレ親方ヒダ随一名人うたわれたタクミであった夜長長者招かれたのは老病死期近づいただった親方身代りオレスイセンして
これまだ二十若者小さいガキころからオレ膝元育ち特に仕込んだわけでもないオレ工夫骨法大過なく会得しているです五十仕込んでもダメダメもの。青笠《あおがさ》古釜《ふるかま》くらべる巧者ではないかも知れぬこもった仕事します造ればツギ手仕口オレ気附かぬ工夫編みだしたこともある仏像刻めばこれ小僧訝かしく思われるほど深いイノチ現しますオレ病気ために余儀なく此奴代理差出すわけではなくて、青笠古釜競って劣るまいオレ見込んで差出すもの心得て下さるように
きいていてオレ呆れてただまるくせずにいられなかったほど過分言葉であった
オレそれまで親方ほめられたこと一度なかったもっともほめたこともない親方ではあったそれにしてもこの突然ホメ言葉オレまったく驚愕させた当のオレそれほどから多く古い弟子たち親方モウロクして途方もないこと口走ってしまったものだ云いふらしたのはあながち嫉みせいだけではなかったのである
坂口安吾夜長」1952、冒頭
僕がな のか、それは佐伯さんにもきっとわかっているはずだ、と君は言う。僕は『海辺のカフカ』です。あなたの恋人であり、あなたの息子です。カラスと呼ばれる少 年です。そして僕らは二人とも自由になれない。僕らは大きな渦の中にいる。ときには時間の外側にいる。僕らはどこかで雷に打たれたんです。音もなく姿も見 えない雷に。
(村上春樹「海辺のカフカ」2002)
ことば信用するかが徹頭徹尾聞き手判断委ねられているという事実は、聞き手の側に関して言えば、のことばを信用するかによって聞き手利益不利益が左右される、ということでもある。
記事、2010