アルファベット順

二(に)

24/12/2011 20:41

に(二・弐・2)

用例

始めて下宿したのは高台である赤煉瓦小じんまりした二階建気に入ったので割合に高い一週磅《ポンド》宿料払って部屋一間借り受けたその専領している目下蘇格蘭《スコットランド》巡遊暫く帰らないのだ主婦説明あったПървата ми квартира беше във високите части на север. Понрави ми се малката уютна двуетажна постройка от червени тухли и затова, заплащайки сравнително високия наем от 2 паунда на седмица, взех под наем една стая в задната част на сградата. По това време г-н К, който бе наел за себе си цялата лицева част, бе – както обясни домакинята –на пътешествие из Шотландия в момента и известно време нямаше да се прибира.
夏目漱石「下宿」『永日小品』1909、冒頭)
自分この下宿出る週間ほどに、蘇格蘭《スコットランド》から帰って来たその自分主婦によって紹介された二人日本人倫敦山の手の、とある小さな偶然落ち合ってしかもまだ名乗り換した事がないので身分も、素性も、経歴分らない外国婦人藉りてどうか何分頭を下げたのは、考える今もって気がするそのこの令嬢黒い着ていた骨張って脱けたような出してさんこれさん云ったが、全く云い切らない先にまた一本相手寄せてさんこれさんと、公平双方等分引き合せた
夏目漱石「過去の匂い」『永日小品』1909、冒頭)
あっち出るでしてまあ相場ざっとぐらいもんでしょうかねそれこっち持って来ると、一円五十するんですそれでちょうど向ういた時分でしたが、から八百ばかり注文ありました旨く行く一升以上つくんですからさっそくやりました八百拵えて自分いっしょまで持って行くと、――なに相手支那で、本国送り出すんでさあすると支那出て来て宜しい云うからもう済んだのか思うと、高さ一間あろう云う大きな持ち出してそのどんどん汲み込ませるんです。――いえ何のためにもいっこう分らなかったんで何しろ大きなですから張るんだって容易なこっちゃありませんかれこれ半日かかっちまいましたそれからするかと思って見ていると、例の俵《ひょう》ほどいてどんどん放り込むんです。――実に驚いたが、支那てえ本当に食えないもん後《あと》なってようやく気がついたんです打《ぶ》ち込むたしかな尋常に沈みますが、食っただけみんな浮いちまうんですそれ支那野郎しゃくってペケって俵《ひょう》目方から引いてしまうんだからたまりません傍《そば》見ていてはらはらしました何しろ七分通り入《い》ってんだから弱りました大変なでさあ。――食ったんですか。いまいましいからみんな打遣って来ました支那ですからやっぱり知らん顔してしておおかた本国送ったでげしょう
夏目漱石「儲口」『永日小品』1909、冒頭)
ふとから上げて入口見ると、書斎いつの間か半分明いて広い廊下ばかり見える廊下尽きる唐《から》めいた手摺《てすり》遮られてには硝子戸立て切ってある青いからまともに落ちて来るが、軒端斜《はす》に、硝子通して縁側手前だけ明るく色づけて書斎戸口までぱっと暖かに射したしばらく照る見つめていると、陽炎《かげろう》湧いたように思い饒《ゆた》かになる
夏目漱石「行列」『永日小品』1909、冒頭)
二人二階並べていたその赤黒く光った様子ありありと二十今日《こんにち》までも、残っている部屋北向で、高さ足らぬ小窓を前に二人喰っつけるほど窮屈な姿勢下調《したしらべ》した部屋薄暗くなると、寒いのを思い切って窓障子明け放ったものであるその真下家《うち》の、竹格子若いぼんやり立っている事があった静かな夕暮などその姿際立って美しく見えた折々ああ美しい思ってしばらく見下《みおろ》していた事もあったけれども中村には何にも言わなかった。中村も何にも言わなかった
夏目漱石「変化」『永日小品』1909、冒頭)