にんげん(人間)

05/01/2016 13:40

[「にん」「けん」共に呉音。]
アクセント:にんげんノ
1.
[機械《きかい》・動植物《どうしょくぶつ》・木石《ぼくせき》などにはない、一定《いってい》の
感情理性人格を有《ゆう》する存在。]
ひと人類。хората; човечество
人間の歴史история на човечеството
2.

品位《ひんい》。人柄《ひとがら》。また、人格《じんかく》。
人物。човек; личност; натура
人間がいいчовечен 人間ができているひとзрял човек なかなかの人間изключителен човек
3.

仏教
六道の一つ。
の住む界域。人間界《にんげんかい》。世間。世《よ》の中《なか》。じんかん。人界。人間道。светът на хората

人類・人倫・万物の霊長・考える葦《あし》・米の虫・ホモサピエンス・人物・人士・仁《じん》・者《もの》・人柄・為人《ひととなり》・人格・器量・器《うつわ》・人《にん》・人間到《いた》る処《ところ》青山《せいざん》あり・にんげんがく(人間学)にんげんせい(人間性)にんげんせいかつ(人間生活)・人間万事《ばんじ》塞翁《さいおう》が馬・人間僅《わず》か五十年・人間は万物の尺度である

用例

1.
「にんげん(人間)」1.用例
1.3.
  阿部一族喜び非常であった世間咲き歌うであるのに不幸にして神仏にも人間にも見放されてかく籠居している我々であるそれ見舞うてやれというその言いつけ守って来てくれる実にありがたい心がけ心から感じたたち流してこうなり果てて死ぬるからは世の中誰一人菩提弔うてくれるものあるまいどうぞ思い出したら一遍回向してもらいたい頼んだ子供たち門外一足出されぬのでふだん優しくしてくれた柄本女房見て右左から取りすがってたやすく放して帰さなかった
森鷗外阿部一族」1913)
2.
  の如く近來和歌一向に振ひ不申正直に申し候へば萬葉以來實朝以來一向に振ひ不申實朝といふ三十にも足らでいざ是からといふにてあへなき最期遂げられ誠に殘念致しあの人をして十年活かして置いたならどんなに名歌澤山殘したかも知れ不申兎に角に第一流歌人強ち人丸赤人餘唾《よだ》舐《ねぶ》るでも無く固より貫之定家糟粕しやぶるでも無く自己本量ママ屹然として山嶽高き爭ひ日月競ふ實に畏るべく尊むべく覺えず膝を屈する思ひ有之古來凡庸評し來りし必ずなるべく北條憚りて韜晦せしさらずば大器晩成なりし覺え立つにて文學技藝達したらん人間としては下等居る通例なれども實朝全く例外相違無之何故申す實朝器用といふのでは無く力量あり見識あり威勢あり時流染まず世間媚びざる例の物數奇連中死に歌よみ公卿迚も同日には論じ難く人間として立派な見識ある人間ならでは實朝如きある詠みいでられまじく眞淵極めて實朝ほめたなれども眞淵ほめ方まだ足らぬやうに眞淵實朝妙味半面知りて半面知らざりし故に可有之
正岡子規歌よみに与ふる書」1898冒頭
3.
香のけぶりは仏をむかへたてまつる使なり。
人間はくさくけがらはし。まさによき香をたくべし
源為憲・観智院本「三宝絵詞984
わがすることを
人間にほめあがむるだに興ある事にてこそあれ
(「
大鏡平安後期
人間五十年下天のうちをくらぶれば
幸若舞「敦盛」室町時代