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態々(わざわざ)

08/12/2014 05:53

→「わざわざ(態態・態々)

用例

作者曰く、須河の言語ハ如何なる地方の言語なるかと不審をいだく人もあるべし。こは何處の方言と定まりたるものにあらず、書生社會に行はるゝ駁雜なる轉訛言葉/方語《なまりことば》と思ふべし。盖し書生中には上方の生にありながら態々土佐方言などを眞似る者ありて一概に何處の方言とも定めがたければなり
坪内逍遥当世書生気質」1885-86)
長いこと物蔭にはまだ殘つて居り村端れ一片《ひとつ》青んでゐない晴れたそことなく霞んで雪消《ゆきげ》泥濘《ぬかるみ》處々乾きかかつためいた薄ら温かく吹いてゐたそれ明治四十四月一日ことであつた
學年始業式なので、S尋常高等小學校代用教員、千早健《ちはやたけし》平生より少し早目に出勤した白墨《チヨオク》汚れた木綿紋附擦り切れた長目穿いてクリクリした三分刈帽子冠らず――帽子有つてゐなかつた。――亭乎《すらり》とした眞直にして玄關から上つて行く早出生徒毎朝控所彼方此方から驅けて來て恭しく迎へる中には態々叩頭《おじぎ》する許《ばつか》り其處待つてゐるあつたその殊に多かつた平生三倍四倍……遲刻勝な成績惡いさへ交つてゐた。健直ぐ其等心々溢れてゐる進級喜悦想うたそして何がなく曇つた
その解職願してゐた
石川啄木足跡」1909冒頭