じゃ 接続詞・連語・助動詞・活用語尾

27/05/2016 12:14

ぢや」]
1. 
→「じゃあ1. 
2.
連語
→「
じゃあ3.
3.

助動
じゃろじゃら)/(じゃっじゃじゃ(じゃる○]
連語である」の語尾「る」が脱落した「であ」の未然形「じゃら(じゃろ)」、連用形じゃっ」、連体形「じゃる」の例は少ない。中世後期以降、主として京都を中心とした関西地方で用いられる。断定の助動詞」も同じ「である」から出たもので、中世末期から近世を通じて、「じゃ」が関西、「」が関東と、方言的対立を示して用いられ、現代でも古風な口調や方言として、西日本を中心に「や」とも音変化して広く行われている。]
体言副詞、一部の助詞活用語連体形準体助詞」などに接続する断定の助動詞 
3-1. 
話し手の断定的な判断を表す。…である。…だ。
3-2. 
連体形の用法]
認定する意を表す。…であると認める。
3-3.
副詞を伴って。]
疑問・質問の意を表す。…であるか。 
3-4. 
連体修飾語となって。]
資格・身分などを表す。…に当たる…。…であるところの…。
3-5. 
疑問詞を受け、下に「知らぬ」を伴って。]
不明の意を表す。…であるかどうか。
3-6. 
[多く疑問詞「何と」を受けて。]
反語の意を表す。…であろうか、いや、そうではない。
3-7. 
[「てじゃ」「にじゃ」の形で。]
軽い敬意を表す。…ておいでだ。
4.
形容動詞終止形語尾

→じゃ知らぬ/知れぬ

用例

2.
(森山直太朗・御徒町凧作詞、森山直太朗作曲、中村太知編曲「生きとし生ける」2004)
3-1.
名は県なれども、実は大なほどに郡ぢや
桃源瑞仙史記抄」1477)
我輩ノ遺憾トスル所唯一点アリ加藤先生ノ演説中ニ「ぢゃ」トイフ事度々見ユ例ヘハ「道徳ハ社会ノ維持ト保存トノ為メニ出来タモノヂャ」ノ如シ此ハ筆記ノ儘トハ思ハレヌナリ
(森岡健二「言文一致体成立試論」『東洋学芸雑誌』59号、1886)
トキニ貴公本国何所だ。九州らしく考えるが」
男「ハイお尋ねに預かりママ]ましてお答え申す恥入ますがお察しに預かるママ]如く大分の者であります
旦那のお九州らしゅう伺いますがモシヤ左様で御座りませんか」
胤員「オオいかにも九州じゃ福岡じゃ貴公という名前で妻子も一緒にお出
(奥村玄次郎「砂中の黄金」1889)

「じゃ」3-1.用例(1913)
七十近い一しょ寂しい寺領奥の院自由に暮したそのときもう十七なっていた
好きであった奥庭覆うている新しい若葉湿った揺れる眺めながらよく小さい囲んだものであった暑い日中でも一緒坐っている茶釜澄んだ奥深い謹しみ深い鳴りようかえって涼しく爽やかに感じるのであった
なれた手つき茶筅執る南蛮渡りという重いうつわもの静かにしかも細緻な顫《ふる》いをもってかなり力強く巧みに掻き立てるのであったみるみるうちに濃い液体真砂子《まさご》ような最微な純白な泡沫となってしかも軽いところない適度重さ湛えて芳醇な高い気品こめた香気どもあたま沁み込ませるのであった
そのころ習慣なったせいあったその濃い重い液体静かに愛服するというまでではなかった妙ににがみ甘さ交わったこの飲料好きであったじっとうえ置くようにして味ういつも言うように何となく落ちついたもの精神加わってゆくようになっていつも鎮まるのであった
お前なかなかお茶飲みかた上手くなったいつの間に覚えたのか……」など言ったりした
いつの間にか覚えてしまったんですいつもあなた服んでいる見るひとりでに解ってくるじゃありませんか。」
それそうじゃ何んでも覚えて置く方がいい。」
室生犀星性に眼覚める頃1919、冒頭)
もうちと早く来るとよかったのじゃ
横光利一(1898-1947)「」)
3-2.
むむ、姉ぢゃ人、これは幸ひぢゃ
歌舞伎近松門左衛門けいせい壬生大念仏/傾城壬生大念仏」1702)
3-3.
阿闍梨を始め三千の坊主どもを還俗させ、牛飼ひ舎人に使はうか、どうぢやどうぢやと睨めつくる
浄瑠璃「愛護若塒箱」)
3-4.
先度、おぢぢや人ののしつけを借つてきた
狂言「腥物」室町末期近世初期
3-5.
どのあたりに有ることぢゃ知らぬ
狂言三本の柱」)
3-6.
諸侍が何とその様なさもしい事をする物ぢゃ
狂言雁盗人」)
3-7.
小春殿は二階に寝てぢゃ
浄瑠璃近松門左衛門心中天の網島」1720)