ろんご(論語) 書名

21/05/2017 08:07

アクセント:ろんごヲんご]
中国春秋時代の思想家孔子とその弟子たちの言行録を、儒家の一派が編集したもの。四書の一。20編。戦国時代初期から編纂が始まり漢代になって成立。処世の道理、国家・社会的倫理に関する教訓、政治論、門人の孔子観など多方面にわたる。「仁」を中心とする孔子及びその一門の思想が語られ、儒家の中心経典として中国伝統思想の根幹となった。日本へは百済を経由して応神天皇の代に伝来したといわれ、早くから学問の中心とされた。

じんしゃはうれえず(仁者は憂えず)じんしゃはやまをたのしむ(仁者は山を楽しむ)論語読みの論語知らず

用例

士志於道、而恥悪衣悪食者、未足与議也。(士にして、道を志す、悪衣悪食を恥ずるは、未だともに議するに足らざるなり。)
(「論語」)
子日、有者必有、有者不必有仁者必有勇者不必有
子曰く、ある者は必ずあり。ある者は必ずしもあらず。仁者《じんしや》は必ずあり。勇者《ゆうじや》は必ずしもあらず。
(「論語」)
顔回なる者あり。学を好む。
(「論語」)
 越後三条生れなり兼ねたり伯父春庵とて医師なりよりは伯父愛せられて幼きより手習学問こと皆な伯父世話なりし自ら言う異ななれど物覚えよく聞て二三知るほどなりしゆえ伯父なお入れてこのこそ穂垂という苗字知らせまたその生国としてこのをも挙るものなれとていよいよ珍重して教えられ逢えばその吹聴さるる嬉しき思いますます学問入れしゆえ神童言われ十三小学校助教なれり名誉伯父面目ためには三条町幅狭きようにてこのばかりか近郷褒め草ある県令学校巡廻あり講義聴かれて天晴慧しきかなこれまで巡廻せし学校生徒うち比べるなし校長語られたりこの洩れ聞きてさてはこの冠たるのみならず新潟県下第一俊傑なりしこの県下第一ならば全国英雄集まる東京出るとも第二流には落つまじ俄かに気強くなりて密かに我と握りて打笑みたりこの頃考えには学者政治家などという区別考えなく豪傑英雄というのみにはありしなりさりければなおさらに学問励み新たに来る教師には難問かけて閉口させにはにも伯父にも開かせぬなり十五新潟出て英学せし教師教うるところ低くして満足せず八大家文読み論語さえ講義天下経綸せんとするオメオメと持つ持つ風船乗ってしつつ廻るのと児戯に類する学ばんや東京出でばかかるあるまじ深淵あらねば潜れず東京出て我が才識研ぎ驚かすほど大功業建てる天下第一大学者ならん一詩のこして新潟学校去り在所かえりて伯父出京語りし伯父顰め、「東京にて勉学望むところなりしかしまだ早し卑近なりとて知り覚ゆるだけ方便なり二三新潟にて英学なしその上にて東京出でよ学問にはよらじ上磨きだけ東京にてせよ止められ屈して一年独学したれどはしる如き出京志し弱き手綱繋ぐべきにあらず十七なりし決して伯父乞いもし許されずは出奔せん覚悟様子それ悟りて左まで思わば出京せよ許可得たり
饗庭篁村良夜」1889、冒頭