ため(為)

29/01/2015 00:01

アクセント:たノ]
1.
利益があること。役立つこと。полезност; ползотворност; полза; изгода

ためになる本книга, която е от полза; полезна книга そういうやり方は子どものためにならない。Подобен начин на действие не е от никаква полза за детето. 君のためを思って言うのだ。Казвам го за теб/ за твое добро; казвам го с мисъл за теб. 情けは人のためならず。Състраданието към другите се възнаграждава.
2.

形式名詞
助詞」「」を介在させて体言、或いは用言連体形に接続して用いる。助詞」を伴うこともある。]
2-1.
その物事が理由・原因であることを表す。ゆえ。посочва причина за нещо; поради; тъй като

雨のため(に)延期するотлагам поради дъжд 事故があったために遅刻するимаше катастрофа и затова закъснявам これがため(に)彼は大いに苦境に立たされた。Поради това той беше поставен в изключително затруднено положение.
2-2.

その物事を目的とすることを表す。посочва целта на дадено действие; за; за да
健康のため(に)運動をするспортувам за здраве 合格するためにがんばるстарая се усърдно, за да издържа изпит
3.

或る物事に関することを表す。…にとって。…に関して。изразява свързаност с, засягане на дадено нещо; за; на

私のためには叔父にあたる。На мен ми се пада чичо. 君のためによくない。За теб не е добре.

ために(為に)為にする為になるためには(為には)

用例

1.
政道地道である限りは、咎め帰するところ問うものない一旦変った処置あると、捌きという詮議起る当主覚えめでたく去らずに勤めている大目附に、林外記というものある小才覚あるので若殿時代お伽には相応ていたが、大体見ることにおいておよばぬところあってとかく苛察傾きたがるであった。阿部弥一右衛門は故殿許し得ずに死んだのだから殉死者と弥一右衛門とのには境界つけなくてはならぬ考えたそこで阿部俸禄分割献じた。光尚も思慮ある大名ではあったが、まだ物馴れぬときことで、弥一右衛門や嫡子権兵衛と懇意でないために思いやりなく自分手元使って馴染みある市太夫がため加増なるというところ目をつけて、外記の用いたのである
森鷗外阿部一族」1913)
 文運促進とか読書子幸福とか出版界革新とか云って円本流行謳歌して居る多いそれ等いずれも永々貧乏生活していた蚊士図らずも巨額印税あり付いたので礼心やら流行継続野望から出たソソリ文句並べるに過ぎない古来俚諺盗人《ぬすと》にも三分あるという円本流行にも何等か利益あろうそれ盗人道理同じ見る本書著者礼讃正反対たる撃退目的痛棒クラワシてやるのである論難無遠慮にして切実観察徹底的にして明敏加之《しかも》、簡潔警句犀利妙文を以て自ら誇る著者五日間住むという東北山中こもりヨリ掛て書きノメシた総マクリ毀《そし》る毀《そし》れ誉める誉めろ著者胸中タダ光風霽月出版界ため読書界ため延《ひ》いては学界ため経済界ため黙過すべからざる重大社会問題として一円本流行害毒列挙すること如しである
宮武外骨(「一円本流行害毒裏面談」1928、冒頭
2-1.
2-2.
「ため(為)」2-2.用例
2-2.3.
 サクラウメなど成長抑える休眠物質作りますそれ花芽たまる落ち花芽休眠という期間入りますこの期間花芽成長しません休眠から目覚めるには一定低温期間経験すること必要です。「一定低温期間とはどれくらいというそれによって違うことわかっています例えばサクラソメイヨシノでは5前後気温900時間必要だされていますそして休眠から目覚める成長抑えていた休眠物質減り始めますそれなくなる成長再開なって一日平均気温1213なる開花するのです
(記事、2012冒頭
3.
 越後三条生れなり兼ねたり伯父春庵とて医師なりよりは伯父愛せられて幼きより手習学問こと皆な伯父世話なりし自ら言う異ななれど物覚えよく聞て二三知るほどなりしゆえ伯父なお入れてこのこそ穂垂という苗字知らせまたその生国としてこのをも挙るものなれとていよいよ珍重して教えられ逢えばその吹聴さるる嬉しき思いますます学問入れしゆえ神童言われ十三小学校助教なれり名誉伯父面目ためには三条町幅狭きようにてこのばかりか近郷褒め草ある県令学校巡廻あり講義聴かれて天晴慧しきかなこれまで巡廻せし学校生徒うち比べるなし校長語られたりこの洩れ聞きてさてはこの冠たるのみならず新潟県下第一俊傑なりしこの県下第一ならば全国英雄集まる東京出るとも第二流には落つまじ俄かに気強くなりて密かに我と握りて打笑みたりこの頃考えには学者政治家などという区別考えなく豪傑英雄というのみにはありしなりさりければなおさらに学問励み新たに来る教師には難問かけて閉口させにはにも伯父にも開かせぬなり十五新潟出て英学せし教師教うるところ低くして満足せず八大家文読み論語さえ講義天下経綸せんとするオメオメと持つ持つ風船乗ってしつつ廻るのと児戯に類する学ばんや東京出でばかかるあるまじ深淵あらねば潜れず東京出て我が才識研ぎ驚かすほど大功業建てる天下第一大学者ならん一詩のこして新潟学校去り在所かえりて伯父出京語りし伯父顰め、「東京にて勉学望むところなりしかしまだ早し卑近なりとて知り覚ゆるだけ方便なり二三新潟にて英学なしその上にて東京出でよ学問にはよらじ上磨きだけ東京にてせよ止められ屈して一年独学したれどはしる如き出京志し弱き手綱繋ぐべきにあらず十七なりし決して伯父乞いもし許されずは出奔せん覚悟様子それ悟りて左まで思わば出京せよ許可得たり
饗庭篁村良夜」1889、冒頭
同じ虞初新誌今一つ岡田好きな文章あるそれ小青伝であったその書いてある新しい形容すれば天使待たせて置いて徐かに脂粉凝すとでも云うような美しさ性命しているあのどんなに岡田同情動かしたであろうと云うもの岡田ためには美しい愛すべきであってどんな境遇にも安んじてその美しさ愛らしさ護持していなくてはならぬように感ぜられたそれには平生香奩体読んだり、sentimental(サンチマンタル、fatalistique(ファタリスチック所謂才人文章読んだりして知らず識らずその影響受けていた為めあるだろう
森鷗外」1913)
此男はどうしたのだらう。庄兵衞がためには喜助の態度が考へれば考へる程わからなくなるのである。
森鷗外高瀬舟」1916)