ては 連語

14/05/2017 08:08

連語
1.
接続助詞」+係助詞」。
2.
1.から。上に付く語によっては「では」となる。東日本方言のうちとけた会話では「ちゃ(じゃ)」「ちゃあ(じゃあ)」などとなることもある。]
2-1.

或る事柄が実現した場合を仮定して、条件として示す。危惧・不都合などの感情をもたらす望ましくない事柄についていうことが多い。(もし)…たら。(поставя дадено положение като условие, хипотетично приемайки, че се е осъществило; обикновено се използва за опасни или нежелателни, неприятни неща) ако...;

この辺は危険ですから、泳いではいけません/なりません。Тази част е опасна и затова не бива/ не може да се плува. けが人を出しては/が出ては大変だ。Ще стане лошо ако допуснем появата на ранени/ ако се появят ранени. 死んでは何にもならない。Ако умреш, нищо няма да стане. 計画が敵に知られては、折角の苦心も水の泡だ。Ако плановете ни станат достояние на враговете ни, всичките усилия до тук ще отидат на вятъра.

2-2.

反駁・感心・諦めなどの強い感情をもたらす原因となった、既に成立した事実を条件として示す。…たからには。…した、それでは。представя като условие/ предпоставка факт, който е вече налице и който е станал причина за появата на дадена силна емоция, като отказ от правенето на нещо, възмута, несъгласие, възхищение и пр.

こんなにお世話になってはお返しのしようもありません。При всичките главоболия, които ти създадох/ При всичко, което направи за мен, просто няма как да ти се отблагодаря. こういう事をされては困ります そこまで言われては黙っていられない。Чак такива неща да ми наговорят – не мога да (стоя и да) си мълча. これだけ見事にやっつけられては腹も立たない
2-3.

二つの動作・作用などが対になって繰り返される意を表す。показва, че двойка действия се извършват многократно

私は、電車を見てはニコニコし出すような子どもだったという。Казват, че като дете видя ли влак, съм се засмивал. その子はお気に入りの人形の髪を洗っては乾かし洗っては乾かし、可愛がっていた。 ちぎっては投げちぎっては投げоткъсвам и хвърлям, откъсвам и хвърлям 寄せては返す浜の白波белите крайбрежни вълни, които щом придохдат, се отдръпват ころんでは起き、ころんでは起きпадам, ставам, падам, ставам
2-4.

前件が成立すれば、必ず後件が成立するという場合、その前件を表す。...時はいつも...。(в случите, когато изпълнението на дадено условие задължително/ неизбежно води до определено събитие, състояние и пр., използва се за маркиране на съответното условие ); щом...,то (неизбежно)...; ...ли, то (задлжително)...

慢心していては勝てない。Възгордееш ли се, няма да можеш да победиш. せいては事を仕損じる。От бързане да свършиш нещата, напротив, ще се провалиш; Бързата котка слепи ги ражда. 遊んでばかりいては良い成績は得られない。С постоянни забавления добри резултати не можеш да постигнеш.
2-5.

[「…てはみる」の形で。]
良い結果は期待できない、或いは自信が持てない状況の元で、或る事を行うという意を表す。(в израза “…てはみる”) показва, че дадено действие се извършва, макар че не могат да се очакват добри резултати или при липса на увереност, че има способностите да го извърша, че ще имам успех и пр.

一応考えてはみるよ。Ще помисля все пак. 頼んではみるけど、だめだと思うよ。Ще помоля все пак, но мисля, че няма да стане. 修理してはみるけど、完全に直るかどうかは分からないよ。Ще пробвам все пак да го поправя/ ремонтирам, но не знам дали ще се оправи напълно.
2-6.

[多く「…てはどうか」の形で。]

或る事柄をするよう勧める意を表す。(най-често в израза “…てはどうか”) използва се при препоръчване/ предлагане

一応聞いてみてはどうだろう。Какво ще кажеш да/ Не е зле да попиташ все пак.

用例

1.
 数馬傍輩から、外記自分推してこのたび当らせたのだ聞くや否や即時に討死しよう決心したそれどうしても動かすこと出来ぬほど堅固な決心であった。外記ご恩報じさせると言ったということであるこのはからず聞いたのであるが実は聞くまでもない、外記薦めるにはそう言って薦めるにきまっているこう思う、数馬立ってもすわってもいられぬような気がする自分先代引立てこうむったには違いないしかし元服してからのち自分いわば大勢近習うち一人別に出色扱い受けいないには誰も浴しているご恩報じ自分に限ってしなくてはならぬというのはどういう意味言うまでもない自分殉死するはずであったのに殉死しなかったから命がけ場所やるというのである何時でも喜んで棄てるさきにしおくれた殉死代りに死のうとは思わない惜しまぬ自分なんで先代中陰果て惜しんだであろういわれないことである畢竟どれだけ入懇になった殉死するというはっきりしたない同じように勤めていた近習若侍うちに殉死沙汰ないので自分ながらえていた殉死してよいことなら自分よりもさきにするそれほどことにも見えているように思っていたそれにとうにするはず殉死せずにいた人間として極印打たれたのはかえすがえすも口惜しい自分すすぐこと出来ぬ汚れ受けたそれほど加えることあの外記でなくては出来まい。外記としてはさもあるべきことであるしかし殿様なぜそれお聴きいれになった。外記傷つけられたのは忍ぶこと出来よう殿様棄てられたのは忍ぶこと出来ない島原乗り入ろうとしたとき先代お呼び止めなされたそれ馬廻りものわざと先手加わるお止めなされたのであるこのたび当主怪我するなおっしゃるのはそれとは違う惜しいいたわれおっしゃるのであるそれなんのありがたかろう古い新たに鞭うたれるようなものであるただ一刻早く死にたい死んですすがれる汚れではない死にたい犬死でもよいから死にたい
森鷗外阿部一族」1913)
2-3.
 一休和尚いとけなきときよりには変はりたまひて利根発明なりけるとかやをば養叟《やうそう》和尚申しけりこびたる檀那ありて常に来たりて和尚参学などしはべりては一休発明なる心地よく思ひて時折たはぶれ言ひて問答などしけり
 あるときかの檀那皮袴着て来たりける一休門外にてちらと走り入りてへぎ書きつけ立てられける
  
この固く禁制《きんぜい》なりもしもの入《い》るときその必ずばち当たるべし
書きておかれけり
 かの檀那これ見て、「ばち当たるならばこのお寺太鼓何としたまふ申しける
 一休聞きたまひ
さればとよ夜昼三度づつばち当たるあひだその方へも太鼓ばち当て申さむ着られけるほどに
おどけられけり
(「一休咄」1668)
 切れたから、立ち留まって仰向くと、火の粉もう通る置く澄み切って深いに、数を尽くして飛んでては卒然消えてしまうかと思うとすぐあとから鮮なやつが、一面吹かれながら追(おっ)かけながらちらちらしながら熾《さかん》あらわれるそうして不意消えて行くその飛んでくる方角見ると、大きな噴水集めたように一本なって隙間なく寒い染めている二三大きなある長い石段途中太い静かな夜《よ》張って土手から高く聳えているその後《うしろ》から起る黒い動かぬことさらに残して余る真赤である火元この高い土手に違《ちがい》ないもう一町ほど行って上《あが》れば現場出られる
夏目漱石「火事」『永日小品』1909、冒頭
 権兵衛光尚聞いて不快に思った第一権兵衛自分面当てがましい所行した不快であるつぎに自分外記納れてしなくてもよいことした不快であるまだ二十四血気殿様抑え制すること足りないをもって怨み報いる寛大心持ち乏しい即座に権兵衛おし籠めさせたそれ聞いた弥五兵衛以下一族もの閉じて御沙汰待つことして夜陰一同寄り合ってはひそかに一族前途ために評議凝らした
森鷗外阿部一族」1913)
ひとつふたつみっつ
 幼い川面さす
あそこにもいるよっつ
 弾んでいる若い母親小さなのせてほほえんだ
「かおりちゃんあっちのはちょっと潜ってまた出てきただから全部
さん?」
そうさんって数える
 子供数えているのはきらめく水面浮いては消える川鵜だった長い器用に操り少し心配になるほど長いこと潜っては思いがけなく離れた場所ぽっかりと浮かび上がる
(宮部みゆき「東京下町殺人暮色」1994、冒頭