いど(井戸)

20/05/2014 08:48

ゐど」]
アクセントど]
1.
地下深く掘り、あるいは管を地中に打ち込んで、地下水を汲み上げるようにしたもの。кладенец →
井戸を掘る 井戸が涸《か》れる 掘り井戸 掘り抜き井戸
2.
「井戸茶碗」の

きょうどういど(共同井戸)

用例

1.
どういう手ぬかり鷹匠離れたか、どうして見え獲物追うように井戸飛び込んか知らぬが、それ穿鑿しようなど思うもの一人もない。
森鷗外阿部一族」1913)
殿様寵愛なされもので、それ荼毘当日に、しかも荼毘所の岫雲院の井戸はいって死んだというだけ事実見て殉死したのだという判断をするには十分であった。それ疑って別に原因尋ねようとする余地なかったのである
森鷗外阿部一族」1913)
五助は人間言うように言った
おぬし畜生じゃから知らずにおるかも知れぬが、おぬしさすって下されことのある殿様は、もう亡くなり遊ばさそれでなってなされお歴々きょう切ってなさるおれ下司《げす》あるが、扶持《ごふち》を戴いてつないだお歴々変ったことはない殿様かわいがって戴いたありがたさ同じことじゃそれでおれ切って死ぬるのじゃおれ死んでしもうたおぬし今から野ら犬なるのじゃおれそれかわいそうならん殿様をしたは岫雲院で井戸飛び込んで死んだどうじゃおぬしおれ一しょ死のうとは思わんかいもし野ら犬なって生きてたい思うたこの握り飯食ってくれい死にたい思うなら食う
 こう言って見ていたが、は五助のばかり見ていて握り飯食おない
森鷗外阿部一族」1913)
竹内数馬徳右衛門いるように高見権右衛門一人小姓連れている阿部一族ことあった二三この小姓非番部屋昼寝していたそこへ相役一人供先から帰って真裸なって手桶提げて井戸汲み行きかけたふとこの小姓寝ている見て、「おれから帰った汲んでくれずに寝ておるかい言いざま蹴った小姓跳ね起きた
なるほどさめておったら汲んでやろうじゃが足蹴するということあるこのままには済まんこう言って抜打ち相役大袈裟切った
森鷗外阿部一族」1913)