です 助動詞

15/10/2017 05:57

助動
でしょでし
ですです○]
丁寧の意をもつ断定の助動詞名詞形容詞副詞、ある種の助詞、及び体言に準ずるものに接続する。動詞および動詞活用助動詞には、連体形助詞」の付いたものに接続するが、形容詞及び形容詞活用助動詞には、その終止形に付く。もっとも、未然形「でしょ(う)」に限っては活用語終止形も直接付く。また、形容動詞及び形容動詞活用助動詞には、その語幹に接続する。連体形「です」は、助詞のに」「ので」などに連なる場合にだけ用いられる。「です」の語源については、「でそう(で候)」「でおはす」「でございます」「でござります」「であります」など諸説あるがまだ定説化されたものはない。1.の「です」は、室町時代以降の語で、狂言では、大名・奏者・鬼・山伏などの名のり言葉で、近世では、男伊達《おとこだて》・遊女など限られた人物、特殊な場面に多く用いられる言葉であった。一般に丁寧語として使われ、諸活用形を用いるようになったのは江戸末期明治期になってからである。]
である」「
」の丁寧表現で、相手に対して改まった気持ちを表す。
1.
である」「
丁寧語
1-1.

判断したり強く断定したりする。

あの方が先生です これは280円です この公園はきれいですねえ

1-2.

事柄を提示する。

だいぶ昔の話ですが それは3年前の夏休みのことです。…

1-3.

[「
活用語+のです」の形で。]
原因・理由・根拠などの説明や強い決意表明をする。

早引けしてもいいでしょうか、体がだるいのです 身体がだるいのは風邪のせいなんです 私は正しいことだと信じたからこそそうしたんです 私はどうしても行くんです!

1-4.

終止形を用いて。]
強い感情をこめた決意や断定を表す。

もう私たちは終わりです、終わりです。 さあ、出発です、準備はいいですか

1-5.

[「動詞連用形」の形で。]
軽い尊敬の意を表す。

お済みですか

1-6.

終止形間投助詞的にも用いられる。助詞」「」などを伴って用いることが多い。]
語調を強める。
それでですね、あなたにお願いしたいのはですね、ここの部分の改良なんですよ
2.

2-1.

[「でそう(で候)」のかといわれる。]

やや尊大な語感をもって、やや卑俗みを帯びた丁寧な断定の意を表す。狂言で、大名その他の名乗りなどに用いられる。

2-2.

[「でござります」からの
かといわれる。]
文末の終止に用いて、やや卑俗みを帯びた丁寧な断定の意を表す。江戸中期以降、遊女・男伊達《おとこだて》・医者などによって用いられたもの。

用例

1-1.
「です」1-1.用例
1-2.
  
シャルヽ・ペロー童話赤頭巾といふ名高いあります既に御存知とは思ひます荒筋申上げます赤い頭巾かぶつてゐるので赤頭巾呼ばれてゐた可愛い少女いつもやうにお婆さん訪ねて行くお婆さん化けてゐて赤頭巾ムシャムシャ食べてしまつたといふでありますまつたくたゞそれだけであります
  
童話といふものには大概教訓モラルといふもの有るものですこの童話にはそれ全く欠けてをりますそれでその意味からアモラルであるといふことで、仏蘭西では甚だ有名な童話でありさういふ引例場合屡々引合ひ出されるので知られてをります
  
童話のみではありません小説全体として見てもいつたいモラルない小説といふのがあるでせうか小説家立場としてもなにかモラルさういふもの意図なくて小説書きつゞける――さういふこと有り得ようとはちよつと想像できません
  
ところがこゝ凡そモラルといふもの有つて始めて成立つやうな童話全然モラルない作品存在するしかも三百ひきつゞいてその生命持ち多く子供多く大人生きてゐる――これ厳たる事実であります
坂口安吾文学ふるさと」1941、冒頭
(養老孟司「バカ2003冒頭
2-1.
是はこのあたりにかくれもない大名です
狂言「鼻取相撲《はなとりずもう」)
信濃の国の住人あさふのなにがしです
狂言麻生」)
爰元《ここもと》にかくれもなき大名です
狂言秀句傘」)
2-2.
是すなはち物をくらつてすぐに吐くものです
滑稽本式亭三馬浮世風呂」1809-13)