でも 連語・係助詞

30/04/2012 16:27

1.
断定助動詞連用形係助詞
2.
格助詞」+係助詞
3.
係助
1.2.から。近世以降の体言またはそれに準ずるもの、体言に「」「」以外の格助詞の付いたもの、副詞接続助詞「て」などに接続する。]
アクセントも]
3-1.
あるものごと、特に極端な例を挙げて、他の場合はまして言うまでもない、ということを類推させる表す。でさえ。たとえ…であっても。
子どもでもできることнещо,което и дете може да направи 昼前でも気温が35度もある。Дори и преди обяд температурите достигат 35 градуса. 今からでも遅くはない。Дори и сега не е късно. 雨でも雪でも私は行く。Аз отивам и в сняг, и в дъжд. 山椒は小粒でもぴりりと辛い 頑丈な人でも病気には勝てない
3-2.
[「なに(なん)」「だれ」「いつ」「どこ」などの疑問詞と共起して]
すべてのものにあてはまるという全面的な肯定の
表す
何でも食べるям какво ли не 誰でも歓迎だ。Всеки е добре дошъл. いつ/どこでもいいстава по всяко време,където и да е 子どものためならどんなことでも我慢できる。Мога да изтърпя всичко,щом е за детето.
3-3.
一例として挙げる表す
その辺でお茶でも飲みませんか 佐藤さんにでも聞いてみよう 怪我でもしたら大変だ 怪我をしたりでもしたら大変だ 佐藤さんでもいてくれたら心強いのだが 佐藤さんがいてくれでもしたら心強いのだが
3-4.
[「(まんざら)…でもない」などの形で]
弱い、控えめな
判断表す
私もまんざら捨てたもんじゃないでしょ 彼女のアイデアもまんざら馬鹿にしたものではない 何とも思ってないと彼女は言っているが、彼と話している時の顔を見ていると、まんざらでもなさそうだ

用例

1.
このあいびき先年仏蘭西《フランス》死去した露国では有名な小説家ツルゲーネフという端物《はもの》です今度徳富先生依頼訳してみました訳文我ながら不思議とソノ何んだこれでも原文きわめておもしろいです
九月中旬というころ一日自分さる座していたことあッた今朝から小雨降りそそぎその晴れ間にはおりおり生ま煖《あたた》かな日かげ射してまことに気まぐれな空ら合いあわあわしい白ら雲空ら一面棚引くかと思うとフトまたあちこち瞬く間雲切れしてむりに押し分けたような雲間から澄みて怜悧《さか》し気《げ》に見えるごとくに朗《ほがら》かに晴れた蒼空のぞかれた自分座して四顧してそして傾けていた木の葉頭上幽《かす》かに戦《そよ》いだその聞たばかりでも季節知られたそれ春先するおもしろそうな笑うようなさざめきでもなくゆるやかなそよぎでもなく永たらしい話し声でもなくまたおどおどしたうそさぶそうなお饒舌《しゃべ》りでもなかッたただようやく聞取れる聞取れぬほどしめやかな私語であったそよ吹く忍ぶように木末伝ッた照る曇るじめつくようす間断なく移り変ッたあるいはそこありとあるすべて一時微笑したように隈なくあかみわたッてさのみ繁くないほそぼそとした思いがけず白絹めくやさしい光沢《つや》帯び地上散り布《し》いた細かな落ち葉にわかに映じてまばゆきまでに金色《こんじき》放ち頭《かしら》かきむしッたような「パアポロトニク」(類いみごとなしかも熟《つ》えすぎた葡萄めく帯びた際限なくもつれからみして目前透かして見られた
ツルゲーネフ作・二葉亭四迷訳「あひびき」1888、冒頭)
3-1.
このあいびき先年仏蘭西《フランス》死去した露国では有名な小説家ツルゲーネフという端物《はもの》です今度徳富先生依頼訳してみました訳文我ながら不思議とソノ何んだこれでも原文きわめておもしろいです
九月中旬というころ一日自分さる座していたことあッた今朝から小雨降りそそぎその晴れ間にはおりおり生ま煖《あたた》かな日かげ射してまことに気まぐれな空ら合いあわあわしい白ら雲空ら一面棚引くかと思うとフトまたあちこち瞬く間雲切れしてむりに押し分けたような雲間から澄みて怜悧《さか》し気《げ》に見えるごとくに朗《ほがら》かに晴れた蒼空のぞかれた自分座して四顧してそして傾けていた木の葉頭上幽《かす》かに戦《そよ》いだその聞たばかりでも季節知られたそれ春先するおもしろそうな笑うようなさざめきでもなくゆるやかなそよぎでもなく永たらしい話し声でもなくまたおどおどしたうそさぶそうなお饒舌《しゃべ》りでもなかッたただようやく聞取れる聞取れぬほどしめやかな私語であったそよ吹く忍ぶように木末伝ッた照る曇るじめつくようす間断なく移り変ッたあるいはそこありとあるすべて一時微笑したように隈なくあかみわたッてさのみ繁くないほそぼそとした思いがけず白絹めくやさしい光沢《つや》帯び地上散り布《し》いた細かな落ち葉にわかに映じてまばゆきまでに金色《こんじき》放ち頭《かしら》かきむしッたような「パアポロトニク」(類いみごとなしかも熟《つ》えすぎた葡萄めく帯びた際限なくもつれからみして目前透かして見られた
ツルゲーネフ作・二葉亭四迷訳「あひびき」1888、冒頭)
昨宵《ゆうべ》夜中《よじゅう》で、ばちばち云う聞いたこれ近所にクラパム・ジャンクションと云う停車場おおステーション》のある御蔭であるこのジャンクションには一日うちに汽車いくつか集まってくるそれ細かに割りつけて見ると、一《ひ》と列車ぐらいずつ出入《でいり》するなるその列車深いには、何か仕掛で、停車場間際来ると、爆竹ような立てて相図する信号灯光でもでも全く立たないほど暗くなるからであるЦяла нощ вчера, докато лежах в леглото, в ушите ми отекваше пукот. Това е благодарение на намиращата се наблизо възлова ж.п. гара Калпхам Джанкшън. На този ж.п. възел на ден се събират по 1000 и повече влака. Което, ако се раздели с точност, излиза, че на всяка минута влиза или излиза по един влак. Когато мъглата е гъста, всеки един от тях, посредством някакъв механизъм, щом наближи гарата сигнализира, издавайки звук, подобен на последователно избухващи бомбички. Причината е, че става толкова тъмно, че светлината на семафора – дали зелена или червена – става напълно безполезна.
夏目漱石「霧」『永日小品』1909、冒頭)
弥一右衛門は以前から用事ほかしかけられたこと少かったが、五月七日からこっちは、御殿詰所出ていてみても一層寂しいそれに相役自分見ぬようにして見るのがわかるそっとから見たり背後《うしろ》から見たりするのがわかる不快たまらないそれでもおれ惜しくて生きているではないおれどれほど悪く思うでも惜しむだとはまさかに言うことが出来まいたったでも死んでよいなら死んでみせる思うので昂然そらして詰所出て昂然そらして詰所から引いていた
森鷗外阿部一族」1913)
どんな方法でもよい自己集中しようすればするほど自己何か浮いてゐるやうに感じるいつたいであらう虚無といふほかない自己虚無一つであるこの限りなく縮小されることができるしかしそれどんなに小さくなつても自己その浮き上つてゐる虚無一つものではない生命虚無でなく虚無むしろ人間條件であるけれどもこの條件恰も一つ一つ泡沫でさへもといふもの離れて考へられないやうにそれなしには人間考へられぬものである人生泡沫如しといふ思想その泡沫條件としてのそして考へない場合間違つてゐるしかしまた泡沫一つものであるやうに人間その條件であるところの虚無一つものである生命とは虚無掻き集めるであるそれ虚無から形成力である虚無掻き集めて形作られたもの虚無ではない虚無人間とはやうに異つてゐるしかし虚無人間條件である
三木清人間條件について」『人生論ノート』1941、冒頭)
3-3.
少しも驚かなかった。それ互い口に出し言わが、きょう切腹するだと、とうから思っていたからであるもし切腹ないとでも言ったら、さぞ驚いことであろう
森鷗外阿部一族」1913)