ことがある(事が有る)

07/10/2015 15:33

1.
[「
たことがある(た事がある)」の形で。]
その行為を経験したことがある。
случвало ми се е;имам такъв опит或は、その現象が生起したことがある。ことがない(事が無い)
ブルガリア/日本へ行ったことがあります。Ходил съм в България/Япония. ブルガリア/日本へ行ったことがありません。Не съм ходил в България/Япония. ブルガリア/日本へ行ったことがありますか。Ходил ли си в България/Япония?
2.
場合を表す。случва се да  ことがない(事が無い)
ふと、幼い頃のことを思い出すことがある。Случва ми се ненадейно да си спомня детските години.
3.
こと(事)」+格助詞」+ある(有る)

→「こと(事)2-6. ことがあった(事があった)こともある(事も有る)

 

用例

1.
「ことがある(事が有る)」用例(1900年代)
「ことがある(事が有る)」1.用例(1913)
芥川龍之介愛読書印象」1920、冒頭
柳田国男/柳田國男まえがき」『海上の道』1961、冒頭
2.
 罪過アリストテレス悲哀戯曲用ひしより起原せるものにして独逸語所謂「シウルド」なり日本語重訳して罪過と謂ふ稍々穏当ならざるが如しと雖もアイデアルリアル訳して理想的実写的さへ言ふことあれ是れ差して咎むべきにあらず
吾人をして若し罪過定義下さしめば簡明にの如く謂はん欲す曰く
罪過とは悲哀戯曲人物悲惨境界淪落せしむる動力《モチイブ》源因なり

石橋忍月罪過」1890、冒頭
 花山院御時大納言というあった贅肉たまたま姿かりたようによくふとっていたすでに五十であったきこえた色好みには衰えなく夜毎おちこち通った白々明け戻り道きぬぎぬ残り香なつかしんでいるのであろうねもやらずたたずみ朝景色見惚れている姿垣間見たりなどすることがある垣根もと忍び寄って隙見する習いであった怪しまれて誰何受けることあれなき声真似ること古い習いなっていた時々また楽しみなことでしたなど通人ものとも見えぬ香《かんば》しからぬこと言って満悦だった垣根際叢《くさむら》濡らしてしまうことなどかけたこともないたちだった
坂口安吾大納言」1939、冒頭
 たとへば對談してゐる最中突然默り込むことがあるそんな瞑想訪問されたのである瞑想つねに不意であるそれ招くのでなくまた招くことできないしかしそれ來るときにはあらゆるものにも拘らず來るのである。「これから瞑想しようなどといふことおよそ愚にも附かぬこと爲し得ることせいぜいこの不意に對して常に準備しておくことである
三木清瞑想について」『人生論ノート』1941、冒頭
 三太郎の日記永久に打切りするために從來公にした第一第二との本文その後もの集めた第三加へて此處此の出版する三太郎の日記三十に於ける自分前半期伴侶として色々意味に於いて思ひ出多いものである併しこの通讀する行間に於いて看取する得べきが如く自分次第に此の告白若しくは告白めきたる空想及び思索してゐる堪へなくなつて來た自分最早永久にこの――篇中に於いて最も日記らしい體裁具備する――文章公にすることがないであらうさうして後年再び告白要求痛切に感ずる時期來ても――自分早晩如き時期來ること豫想する――如き形式に於いてそれすること決してないであらう故に自分自分生涯に於ける如き時期葬るために過去現在並びに――將來渉つて自分この文章愛して呉れ若しくは愛して呉れるであらうところの友人親愛表はすためにVolksausgabeに於いてこの殘して置く
阿部次郎合本三太郎の日記 」1950、冒頭
(清水幾多郎「どう読む1972
 自然人間言葉還元できない領域多く場合もと認識されるそしてその体系なか説明されつくしてしまうことがある日本場合その役割果たしたのはむしろ仏教であったあるいはある人々にとっては儒教であったそれら思考体系もまた物語なるものであったその説明体系から漏れてゆくもまた物語形成することになるそれら名付けられないすなわち認識機構なか入り込めない人間いかようにもしておのれ認識取り込もうとするのだこのとき機能するもの人間物語行動あるいは物語る能力といってもいいだろう
(田中優子「説話変容――中国日本小説」『江戸想像力1986
2.3.
(森山直太朗・御徒町凧作詞、森山直太朗作曲、中村太知編曲「生きとし生ける」2004)