なる(成る・為る)

21/12/2015 19:28

ラ[]]
[「
なす(成す・為す)」に対する自動詞。]
アクセントる]
1.

[成る]

物事が
結果として実現/成就/成立する。ставам/ реализирам се/ осъществявам се като резултат
1-1.

完成する。
実現する。бивам завършен/ реализиран; осъществявам се
749年、東大寺大仏成る。През 794г. е завършена огромната статуя на Буда в храма Тодайджи. ついに10連覇が成る 新装成ったコンサートホールновозавършена концертна зала ローマは一日にして成らず。Рим не е изграден за 1 ден; хубавите неща стават бавно.

1-2.

[「…の手/筆になる」などの形で。]

その人によって創られる。(в израза "
…の手/筆になる")създаден съм от ръката на...
名工の手に成る茶碗купичка за чай, изработена от ръцете на известен майстор 名人の手に成る細工 空海の筆に成る書текст от перото на Кукай 定家の筆に成る小倉色紙

1-3.

[「…から/よりなる」の
で。]
全体がそれによって
構成されている。形づくられている。(в израза "…から/よりなる") изграден съм от; съставен съм от; състоя се от
この作品は前編と後編とから成る。Това произведение се състои о тпърва и втора част. この組織は5部門から成る。Организацията се състои от 5 отдела. 日本の国会は衆議院と参議院とから成る二院制である。Японският парламент е двукамарен, състоящ се от Камара на Представителите и Камара на Съветниците. 水の分子は水素原子二個と酸素原子一個から成る。Молекулата на водата се състои от 2 атома водород и 1 атом кислород.

1-4.

願いが
実現する。成就する。(за желание и пр.) реализира се; осъществява се; изпълва се
宿願成って優勝した。Сбъдна се съкровеното ми желание и победих. 全勝優勝成らず

2.

それまでとは違う
もの//状態に変わる。променяам се в различна форма/ вид/ състояние
2-1.

或るものが他のものに変わる。превръщам се (от едно нещо в друго); ставам
おたまじゃくしが蛙になるпоповата лъжичка става жаба/ се превръща в жаба 氷が溶けて水になるледът се топи и става на вода 相手の身になって考えるразсъждавам, поставяйки се на мястото на събеседника その苦労が後々血となり肉となる

2-2.

或る身分に変わる。或る役・職業につく。役や・地位・立場につく。任命される。придобивам даден статус/ позиция/ пост; ставам
大人になったら何になりたい?Какъв искаш да станеш, когато пораснеш? 学芸会でお姫様になる 彼女は若くして三児の母となった。Още млада, тя стана майка на 3 деца.

2-3.

或る状態至る。достигам до дадено състояние; ставам
2-3-1.

[「…に/となる」の
名詞受けて。]
病気/健康になるразболявам се/ оздравявам 学年でトップになるставам номер едно на випуска 原稿が没になるръкописът ми бива отхвърлен 今夜は雨になりそうだ。Тази нощ май ще завали.

2-3-2.

形容詞形容動詞などの連用形受けて。]
空が明るくなるнебете просветлява; развиделява се この国も徐々に生活が豊かになってきた。И в тази страна малко по малко животът стана охолен.
2-4.

[成る]
将棋で]
王将・金将以外の駒が、敵陣三段目以内に入った時、また、そこに打ったそれらの駒が動いた時、裏返しになり、飛車・角行《かくぎょう》は本来の働きの他に金将・銀将の働きを併せ持ち、他の駒はすべて金将と同じ働きをするようになる。
3.

或る数値・時などに達する。достигам (дадена стойност, час и пр.)
3-1.

或る数値に達する。достигам дадена стойност; визлизам; излизам; ставам
全部重ねると2メートルの高さになる 合計で3000円ほどになる。Общо изчислено, излиза 3000 йени. 学生数が500名以上になるброят на студентите визлиза на повече от 500 души マイナスにマイナスを掛けるとプラスになるんだよ

3-2.

或る時刻・時期に達する。достигам даден час, време; ставам; настъпвам
夜になったстана нощ 冬になるидва/ става/ настъпва зима 春になればいいこともあるだろう この国に来てもう10年になる。Вече стават 10 години откакто дойдох в тази страна. 21世紀になった。
21-ви векнастъпи.
4.

或る
働き機能をする。имам дадена функция; функционирам/ действам като
4-1.

或るものの代わりにその働き役目をする。изпънявам дадена роля/ фукция вместо нещо друго; ставам и...
この草は腹痛の薬になる。Тази трева/билка има лечебен ефект при болки в кръста. このソファーはベッドにもなる。Този диван става и на легло.

4-2.

プラスまたはマイナスの効果・
機能がある。作用する。имам положителен или отрицателен ефект/ действие; ставам
ためになる
полезен съм (за); “влизам в употреба”; от полза съм ためになる 不用意な発言が混乱の引き金となった 忠告がかえってあだとなった
5.

[「…ことに/となる」の
で。]
…ことに決まる。(в израза "
…することになる") решава се да...; взима се решение да...; става така, че...
5-1.

成り行きとして、
或ることをするに至る。
秋に留学することになりました 結局彼女がそれをやることになるだろう

5-2.

[条件句を
受けて。]
或る条件のもとでは、或いは、或る目的のためには、当然のこととして或る行為が行われることが決まっている。показва, че при наличието на дадено условие или определена цел, то естествено налага извършването на нещо 
自転車を車両に持ち込む時には別料金を払うことになっている。При качване на колело във вагона се заплаща допълнителна такса.

6.

[「…になる」の
で。]
他者から恩恵を
受ける
就職の時にはいろいろ先輩の世話になった 先生にごちそうになった

7.

多く否定の
表現を伴って用いる。най-често с изрази в отрицателна форма или  носещи отрицателно значение   →ならない
7-1.

[「…て/でならない」の
で。
非常に…、…て仕方がない、…てしようがない、の
表す。(в израза "…て/でならない") показва, че съответното състояние е в изключителна степен
いくら食べてもおなかが減ってならない。Колкото и да ям, (продължавам да) съм ужасно гладен. 彼の話は本当に退屈でならなかった

7-2.

許して、よいとする、許すことができる、…ことができる、…て差し支えない、…ことが許される、などの
表す。допускам да...; давам...; мога да...
負けてなるものか もう勘弁
ならない。(това) вече не мога да го допусна.   もう我慢ならない。Повече не мога да търпя.
7-3.

[「…てはならない」の
動詞受けて。]
禁止されている、してはいけない、の
を強く表す。(в израза "…てはならない") изразява силна забрана
こんなところで絶対に負けてはならない。На този етап в никакъв случай не може/ не трябва да губиш. 弁護士は依頼者の秘密を口外してはならない。Адвокатът не бива да издава тайните на клиента си. 消火栓のところに駐車してはならない。При противопожарен кран не се паркира.

7-4.

[「…なくてはならない」「…なければならない」「…ねばならぬ」などの
動詞受けて。]
当然…べきである、…義務・
必要がある、の表す。(в изразите "…なくてはならない", "…なければならない", "…ねばならぬ") редно е да...; трябва да...;
遅刻しないようすぐに出なければならない。За да не закъснееш, трябва веднага да тръгнеш. 信号は守らなくてはならない。Светофарът трябва да се спазва.

8.

8-1.

酒を
飲むことができる。上戸である。държа на пиене
8-2.

貴人の動作を敬っていう。използва се за уважително назовава действията на благородник и пр.

8-2-1.

貴人がお出かけになる、おいでになる。(уважително за благородник)
 излиза
8-2-2.

貴人の動作を
表す付けて、補助動詞的に用いる。…なさる。добавя се като спомагателен глагол към глаголи, назоваващи действията на благородник и пр. и изразява уважение
9.

補助動詞
[「
」+漢語名詞中世から。]
「お」を冠した
動詞連用形や「」を冠した動作性の漢語名詞に、「(に)なる」ので付いて、その動作主に対する尊敬の表す。…なさる。образува уважителни форми от глаголи или съществителни, които представляват йероглифни съчетания
お座りになる ご訪問になる
10.

落ちぶれる。なれの果てになる。

あいなる(相成る)足が棒になる・朝には紅顔ありて夕べには白骨となる・後の雁が先になる・あとは野となれ山となれ・打って一丸となる・絵になる・男になる・女になる・陰になり日向になり・気になる・首になる・江南の橘、江北の枳となる・様になる・杓子は耳掻きにならず・朱に交われば赤くなる・相撲にならない・泉下の客となる・滄海変じて桑田となる・力になる・塵も積もれば山となる・土になる・手になる・毒にも薬にもならない・となると・虎になる・なっちょらん・なってない・習い性となる・成らぬ中が楽しみ・成らぬ堪忍するが堪忍・成るか成らずに・成るはいやなり思うは成らず・成るように成る・なれる(成れる・為れる)可能動詞]・成ろう事なら・根葉になる・灰になる・馬鹿にならない・馬鹿になる・白玉楼中の人となる・話にならない・人となる・ミイラ取りがミイラになる・水になる・身二つになる・目頭が熱くなる・物になる
 

用例

1-1.
  権兵衛
詰衆尋ねられて答えたところこうである貴殿それがし乱心者ように思われるであろう全くさようなわけではない弥一右衛門一生瑕瑾ない奉公いたしたればこそ故殿許し得ずに切腹しても殉死者加えられ遺族たるそれがしさえ他人さきだって位牌焼香いたすこと出来たのであるしかしそれがし不肖にして同様奉公なりがたい《かみ》にも承知見えて知行割いてどもおつかわしなされたそれがし故殿にも当主にも亡きにも一族どもにも傍輩にも面目ないかように存じているうち今日位牌焼香いたす場合なりとっさ感慨迫りいっそのこと武士棄てよう決心いたした場所柄顧みざる咎め甘んじて受ける乱心などいたさぬというのである
森鷗外阿部一族」1913)
1-4.
やがて渇くとて
吹かれちゃいられない
思うような人間じゃない
そうそんな人間じゃない
どうにかなる戯けても
どうにもならないことがある
これじゃまるでピエロ占い師
放った御影石
たかが言葉嘯けど
されど言葉摩訶不思議
かつてした玉手箱
にはある
化かし合い
それ眺める天邪鬼
何処も彼処も言うなれば極楽
足りない七並べ
朝焼け向こう 真実悲しいほど勝手なもん
生きとし生ける全て 注ぐ
枯れ大地罅割れる そこ降るのだろう
明日へと さあ進め 運命とは儚きあの旋律よう
生きとし生ける全て 注ぐ
枯れ大地罅割れる そこ降るのだろう
生きとし生ける全て 注ぐ
枯れ大地罅割れる そこ降るのだろう
思うような人間じゃない
そうそんな人間じゃない
もはや人間じゃない
(森山直太朗・御徒町凧作詞、森山直太朗作曲、中村太知編曲「生きとし生ける」2004)
2-1.
「なる(成る・為る)」2-1.用例
2-2.
「なる(成る・為る)」2-2.用例
2-3-1.

「なる(成る・為る)」2-3-1.用例
2-3-2.
「なる(成る・為る)」2-3-2.用例
3-1.
 間數玄關まで入れて手狹なれども吹とほし風入りよく廣々として植込木立茂ければ住居うつてつけ見えて場處小石川植物園ちかく物靜なれば少し不便にしてにはなき貸家ありけりはりしより大凡《おほよそ》ごしにも成けれどいまだに住人《すみて》さだまらでなきいと空しくなびく淋しかりき何處までも奇麗にて見こみ好ければうちには二人三人拜見とて來るもの無きにはあらねど敷金家賃三十限り取たてにて五十といふ夫れ下町相場とて折かへして來る無かりきさるほどに此ほど朝まだき四十近かるべき年輩《としごろ》紡績浴衣《ゆかた》少しさめたる着て至極そゝくさと落つき無き差配もと來たりて見たしといふ案内して其處此處戸棚など見せてあるく其等こと片耳にも入れで四邊《あたり》靜にさわやかなる喜び今日より直にお借り申まする敷金唯今置いて參りまして引越し夕暮いかにも急速で御座ります直樣掃除かゝりたう御座りますとて何の子細なく約束とゝのひぬ職業問へばいゑ別段これといふ御座りませぬとて至極曖昧答へなり人數聞かれて何だか四五御座ります七八にも成ります始終《とほし》ごたごたして御座りませぬといふ妙な思ひし掃除すみて日暮れがた引移り來たりし相乘りかけ姿つゝみて開きたる眞直に入りて玄關おろしければともともには見えじ思ひしげなれど乘り居たる三十利きし女中一人十八には未だ思はるゝやう病美人にも手足にも血の氣といふもの少しもなく透きとほるやうに蒼白きいたましく見えて折から世話やき來て居たりし差配此人《これ》先刻《さき》そそくさともとも受とられぬ思ひぬ
樋口一葉「うつせみ」1895、冒頭
3-2.
「なる(成る・為る)」3-2.用例
4-1.
 住む東京都品川旗の台近辺では子どもたち普通隠れん坊することほとんどないそのかわりに変型した隠れん坊しばしばおこなわれている商店街裏手入り組んだ路地整地小工場跡地まだ入っていない建て売り住宅周り周囲ビル押しつぶされそうな小公園子どもたち呼び方では複数オニとかオニといった隠れん坊変り種生き延びているその変り種なかでもかんけり子どもたち好まれている
 「複数オニとはその呼び名とおり見つかったすべて見つかった時点オニ転じて複数オニ残り隠れている子ども探す隠れん坊である
 「オニ場合立木《たちき》でも一部でもよいオニ決めたオニより早くタッチすればオニなることから免れるただしかんけり違って助かるのはタッチした本人だけである
 子どもたち集まって何かして遊ぼうとするとき隠れん坊しないで複数オニオニすることには見過ごし難い意味ありそうだ隠れん坊藤田省三或る喪失経験――隠れん坊精神史という論文(『精神史的考察平凡社一九八二所収述べたように人生凝縮して型取りした身体ゲームであるオニひとり荒野彷徨隠れるどこか籠るという対照的な構図あるけれどもいずれも同じ社会から引き離される経験でありオニ隠れていた見つけることによって仲間いる社会復帰隠れたオニ見つけてもらうことによって擬似的な世界から蘇生して社会戻ることができる隠れん坊子ども遊び世界から消えること子どもたち相互役割演じ遊ぶことによって自他再生させつつ社会復帰する演習経験失うということであるたしかに複数オニオニおこなわれているけれどもそれらもはや普通隠れん坊退屈さ救うためにアクセントつけたといったていどことではない
 小学六年男の子から聞いた翻案すれば、「複数オニ演習主題裏切りであるオニつぶってかぞえている子どもたちいっせいに逃げるそれぞれ隠れ場所工夫しても同じ方向逃げれば近くいる同士互いにどの辺隠れている知っているそのとき一方見つかれば即座にオニというスパイ変じて寸秒仲間だった隠れ家あばくことになる近く隠れたとの仲間意識裏切り裏切られる恒常的な不安によって脅かされている連帯裏切りとの相互変換半所属不安産み出しその不安抑えこもうとして裏切り者残党狩りいっそう過酷なものなるオニ聖なる媒介者であることやめて秘密警察転じ隠れる一人ひとり癒し難い離隔深めつつ仲間スパイ抱えた逃亡者集団化す
オニについてさきほど少年自分だけ助かればよいゲームという
オニ本質いいつくした説明であろう。「なる元来呪的な意味もち集団成り立たせる中心であっただが今日子どもたちおこなうオニでは、「社会秩序そのものであり、「触れること自分守ってくれる秩序へのコミットメント競争場裡獲得すること選良資格手にすることである社会秩序中心私的エゴイズムとを結びつけるため単独行的な冒険ということ、「オニ演習本義なのだ
(栗原彬「かんけり政治学1984
4-2.
  
そこで先代殿様病中、弥一右衛門殉死願って許されぬ聞いたときから、又七郎弥一右衛門胸中察して気の毒がったそれから弥一右衛門追腹家督相続人権兵衛向陽院での振舞いそれもとなっ死刑、弥五兵衛以下一族立籠りという順序阿部家だんだん否運傾いて来たので、又七郎親身ものにも劣らぬ心痛した
森鷗外阿部一族」1913)
5-1.
「なる(成る・為る)」5-1.用例
5-2.
[発表年順]
 埴輪というのは元来その言葉示している通り埴土作った素焼き円筒ことであるそれたぶん八百ぐらい火熱加えたものらしく赤褐色呈している用途大きい前方後円墳周囲垣根であったこの素焼き円筒には上部いろいろな形象変化させたものあるその形象人間生活において重要な意味持っているものまた人々日ごろ馴れ親しんでいるもの現わしているとか道具とか家畜とか家禽とか特に男女人物とかそれである伝説では殉死習慣廃するために埴輪人形立て始めたということなっいるその真偽わからないにしてもとにかく殉死同じように葬られる死者慰めようとする意図基づいたものであること間違いないところであろうそういう埴輪形象では人物動物などなかなかおもしろいあるそれわれわれわが国古墳時代造形美術として取り扱うことができるのである
 わが国古墳時代というと西暦紀元世紀ごろから世紀ごろまで応神仁徳朝鮮関係中心とした時代であるあれほど大きい組織的な軍事行動やっているくせにその事件愛らしい息長帯姫物語として語り残されたほどにこの民族想像力なお稚拙であったたとい稚拙であるにもしろその想像力一方わが国古い神話建国伝説など形成しつつあった他方ではこの埴輪人物動物など作っていたのである言葉による物語と、形象による表現とはかなり異なっているしかしそれ同じ想像力働きであること考えればいろいろ気づかされるあることと思う
和辻哲郎人物埴輪1956冒頭
[発表年未詳・筆者生年順]
 
昨日所謂彼岸中日でした吾々やうに田舎住むもの生活これから始まるといふです東京市中離れた此の武蔵野最中住んで居るから今日片寄せてある取り出してこの楽しむ為に根分しようとして居るところです実は久しいこと作つて居るのであるが二三年間思ふあつてわざと手入れしないで投げやりに作つて見た一体と云ふもの栽培法調べて見る或は菊作り秘伝書とか植木屋口伝とかいふものいろ/\とあつてなか/\面倒なものですこれほど面倒なものとすれば到底素人には作れないと思ふほどやかましいものですそして色々な秘訣守らなければ存分に立派な作られないといふことなつ居るところが昨年一昨年あらゆる菊作り法則無視して作つて見たたとへば早く根分けすること植ゑるには濃厚な肥料包含せしめなければならぬことなるべく大きなもの用ゐること五月七月九月摘まなければならぬこと日当りよくすること毎日一回乃至数回与へなければならぬことなつて肥料追加雑草除くことなどまだ/\いろ/\心得あるにも拘らず二三まるでやらなかつた根分やらず小さい植ゑた儘で取り替へせず摘まず勿論途絶え勝であつた云はゞあらゆる虐待薄遇とを与へたのだそれでもなるらしくそれ/″\出て綺麗な相当に優しい見せてくれたそれで考へて見れば栽培といつても絶対的に必須なものでもないらしい手入れすれば勿論よろしいしかし手入れ無くとも咲く植木屋などよく文人作りなどつけて売つて居るのはなどから見ればいつも少し出来過ぎて居てかへつて面白くない咲いた天然美しさより多く惹かれぬでもない
会津八一/會津八一(1881-1956)「根分しながら冒頭
7-2.
  
阿部一族評議このたび先代一週忌法会ために下向してまだ逗留している天祐和尚すがることにした。市太夫和尚旅館往って一部始終話して、権兵衛に対する処置軽減してもらうように頼んだ和尚つくづく聞いて言った承れば一家成行気の毒千万であるしかし政道に対してかれこれ言うことは出来ないただ権兵衛殿死を賜わるとなったらきっと助命願って進ぜようことに権兵衛殿すでに《もとどり》払われてみれば桑門同様身の上である助命だけいかようにも申してみようと言った。市太夫頼もしく思って帰った一族もの市太夫復命聞いて一条活路得たような気がしたそのうち立って、天祐和尚帰京とき次第に近づいて来た和尚殿様逢ってするたび阿部権兵衛助命こと折りあったら言上しようと思ったどうしても折りないそれそのはずである。光尚こう思ったのである。天祐和尚逗留権兵衛こと沙汰したらきっと助命請われるに違いない大寺和尚《ことば》でみれば等閑に聞きすてることなるまい和尚立つ待って処置しようと思ったのであるとうとう和尚空しく熊本立ってしまった
森鷗外阿部一族」1913)
8-1.
さて、この鬼も酒が一つ
なるいやい
狂言伯母が酒」)
重ね重ね祝はれ、日比《ひごろ》
なる者はと云ふさへ
浮世草子「俗つれつれ」)
8-2-1.

御所に
なりぬるとてあれば
(「
中務内侍日記鎌倉後期
8-2-2.

かしこへ行幸
なつ紅葉を叡覧なる
(「
平家物語」13世紀前半
白河院は北首に御寝
なりけり
吉田兼好徒然草」14世紀前半
9.

法皇、夜を籠《こ》めて、大原の奥へぞ御幸
なる
(「
平家物語」13世紀前半
「なる(成る・為る)」9.用例(1913)
10.

入道かたぶけうどする奴が
なれ姿よ
(「
平家物語」13世紀前半