助動詞・活用語尾

29/10/2015 14:28

1.
助動
だろだっ
なら○]
[「にてあり」から出た
連語「である」の音変化形「であ」がさらに音変化したもの。現代語「だ」は室町時代以来ので、関西の「じゃ(ぢゃ)」に対し、中世末から主として東国方言として用いられるようになった。「だ」が用いられる文体は「である」とともに常体と呼ばれ、敬体の「です」「であります」と対比される。名詞副詞、ある種の助詞、および体言に準ずるものに接続する。また「だ」の未然形だろ(う)」と仮定形なら」とは、動詞形容詞助動詞れるられる」「せるさせる」「ない」「」「」「たい」「」「らしい」などの終止形連体形にも付く。さらに、仮定形なら」だけは助動詞「ます」の終止形にも付く。連体形「な」は「これは珍しい虫なのだ」のように「はず」「もの」のような一部の形式名詞や「の(ん)」「ので(んで)」「のに」などに連なる時だけに用いられる。仮定形「なら」は、以下の(ア)(イ)のように、接続助詞」を伴わないでそれだけで用いられることがある。(ア)「庭なら龍安寺だ」「見るだけならいいだろう」のように、(旧情報の)文の題目を取り上げる。(イ)「その日が休みなら、旅行ができるかもしれないね」「君が行くなら僕も行ってもいいな」のように、仮定の条件を表す。]→だろうのだ
1-1.

断定または指定する。判断したり強く断定したりする。

1足す2は3だ 今日は先生の誕生日だ 学生は怠けるべきではない 熱が高いのなら会社を休みなさい
1-2.

ことがらを提示する。
それは10年ほど前のことだ これはもうずっと昔の話だが
1-3.

[「
活用語のだ/んだ」の形で。]
1-3-1.

原因・理由・根拠・背景などを説明する。
正しいことだと思ったからやったのだ
1-3-2.

決意を表明する。
絶対に成功してみせるのだ
1-3-3.

相手の行動を指示する。
さあ、立つんだ
1-4.

終止形を用いて。]
強く感情を込める。
さあ、仕事/勉強/やり直し/勝負だ 酒だ酒だ、じゃんじゃん持って来い
1-5.

[「お+
動詞連用形+だ」の形で。]
軽い尊敬の意を表す。
おお、よく聞いておくれだ 口ではそうお言いだけれども、内心ではどうだか分かったもんじゃない
1-6.

終止形
「だ」を間投助詞的に用いて、語調を強める。助詞」「」を伴って用いることもある。
それはだ(な/ね)、会社全体の方針の中でだ(な/ね)、決まってくることだ
2.

助動
[だろ/○/だ/だ/だら/○]
過去および完了の
助動詞」がガ・ナ・バ・マの各行の五段活用動詞連用形撥音便、およびイ音便に付く時、濁音化して「だ」となったもの。
読んだ 呼んだ 泳いだ
3.
形容動詞終止形語尾

た[助動]

用例

1-1.
それも遅ければきかない物
(「雑兵物語」1846)
例へば「云々です」「云々であります」「云々でござります」のたぐひは、すべて私交的の敬語に傾いて、之を其のまま文章にすれば、何うも敬語に過ぎたやうに感ずる、それかと言ツて、「云々」と言ひ放てば、独語的、すなわち横座弁慶の独りで、気炎を吐くに聞えて、おもしろくない、(中略)多分紅葉氏あたりが流行りはじめであったか、「云々である」といふ辞法を工夫する人がアツて、目今広く行はれるやうになツた、これが畢竟「云々でござります」と「云々」との中間を行くものに外ならぬ、併しこれとてもまだ十分独坐放言の口気を脱したものとは言はれぬ、外になければ是非もないこと、工風はまだまだ大に凝らす必要があらう、
島村抱月「言文一致と敬語」1900)

 ヴィヤグラ、インド語バグ、インドタミル語ピリ、ジャワマチャム、マレーリマウ、アラブニムル、英語タイガー、その他欧州諸国大抵これ似おりいずれもギリシアラテンチグリス基づくそのチグリスなるペルシア語チグリ(より出で駛く走る飛ぶ比べたるに因るならんというわが国でも古来実際見ずに千里走る信じ戯曲清正捷疾《すばやさ》賞して千里一跳虎之助など洒落て居るプリニ博物志に拠れば生きたローマ人初めて見たのはアウグスッスだったそれより欧州人実物見る極めてだったから捕うるため跳る疾さペルシア飛ぶ比べた聞き違えてプリニ二十五こんな《こと》述べて居る曰くヒルカニアインドあり疾く走る驚くべし多く産むそのことごとく取り去られた最も疾く走る例えば猟夫《ひま》乗じその子供取りて替えて極力馳せ去るもとより一向世話焼かず帰って覚る直ちに《におい》嗅いで尋ねごとく走り追うその近くなる猟夫虎の子一つ落すこれ銜えて奔り帰りそのをきてまた猟夫追うまた一つ落す拾い伴い帰りてまた拾い奔るかかる猟師余すところ子供全うして乗る立ちて望み見ていたずらに惆恨しかれども十七世紀には欧人東洋航して親《まのあた》り活きた自然生活まま観察した多くなりほど長途疾く走るものでない解ったので英国サー・トマス・ブラウン俗説弁惑《プセウドドキシヤ・エピデミカ》』プリニ破り居る李時珍いうその象《かたど》る唐音フウ、フウ吼えるそのそのまましたというんだこれしかるべき凡てどこでもオノマトープとて動物そのとしたすこぶる多い往年学芸志林浜田健次郎わが国詳しく述べられた異名多くある以後しばしば大虫呼んだ見える大きな動物すなわち大親分尊称したらしいスウェーデン牧牛女《うしかいめ》黙者《だんまり》、灰色《はいいろあし》、金歯《きんば》など呼び老爺《おやじ》、大父《おおちち》、十二《にんりき》、金脚《きんあし》など名づけ決してその本名呼ばずまた同国小農輩キリスト昇天日第二言わずいずれもその避けんため(ロイド『瑞典小農生活《ピザント・ライフ・イン・スエデン》』)。カナリース本名言わずベンガルでは必ず叔父ははかたおじ唱う(リウィス『錫蘭セイロン俗伝』)。わが邦にも諸職各々忌詞《いみことば》あって、『北越雪譜杣人《そまびと》猟師から女根まで決して本名称《とな》えぬ挙げ熊野でも巫輩《みこども》山の神また御客様など言い山中天狗天狗呼ばず高様《たかさま》と言ったまた支那李耳《りじ》称う郭璞《かくはく》食う値《あ》えばすなわち止《や》む故に李耳呼ぶその触るればなり〉、応劭《おうしょう》南郡化けた李耳名づくと言った李時珍これとし李耳狸児《りじ》訛《なま》ったので今も支那呼んで為すと言った日本専らたぬき訓《よ》ます支那ではたぬきほか学名フェリス・ヴィヴェリナ、フェリス・マヌル野猫をも呼ぶしたがって野狸別《わか》たんとて家狸異名因って想うに仏経罵って小蛇子と言うごとく狸児蔑して児猫といった意味だろうこれ似て日本擬《なぞら》えた『世事百談』とは大小剛柔遥かに殊《こと》なるといえどもその形状類する絶えて能く似たりされば我邦古《いにし》え手飼の虎いえる古今六帖浅茅生《あさぢふ》の小野篠原いかなれば手飼の虎伏所《ふしどころ》なる」、また源氏物語女三宮見えたり唐土《もろこし》小説山猫という事、『西遊記十三虎穴陥って金星解《とりのぞ》くいえる「〈伯欽道《い》う是個《こ》の山猫来れり云々見る一隻班爛虎〉」あり云々」、これ伯欽恃《たの》んで山猫蔑語したのだ
南方熊楠関する史話伝説民俗」『十二支』1914-23、冒頭
「だ」1-1.用例(1980年代)
さん?」
 住むいなくなった木造民家ほとんど改修せずに使うデイ・サーヴィス施設だったもちろんバリアフリーからはほど遠い玄関には石段あり玄関引く玄関間ある脱いでよいしょ上がるこんどそれ開けてみな集《つど》っている居間入る軽い認知症患っているその女性お菓子おしゃべり興じている老人たちにはすぐに入れず呆然と立ちつくすなんとなくいたたまれず折ってしゃがみかけるとっさどうぞいざりながら自分使っていた座布団差しだす伸びる。「おかまいなく座布団押し戻し、「言うておす遠慮せんといっしょお座りやすふたたび座布団押し戻される…。