において(に於(い)て) 連語

28/05/2015 08:36

連語
平安時代以降、漢文の「於」を「おきて」と訓読したものが音便化して和文にも広がったもの。中世の軍記物などに多く見られる。現代語では文語表現に用いられる。]
1.

動作・作用の行われる時・場所・場合などを表す。

2010年のFIFAワールドカップは南アフリカにおいて開催された 江戸後期において見られる風俗

2.

事物や人物について、それと関連するということを表す。...に関して。...について。

経歴においても人物においても、彼女に匹敵する候補者はいない 詩において最も評価される文学者

3.

[多く下に「は」を伴って。]

上の人物・ことがらを強く指示する。...こそ。

4.

[下に「は」を伴って。]

仮定条件を示す。もし...の場合には。

→における

用例

1.
2.
  政道地道である限りは、咎め帰するところ問うものない一旦変った処置あると、捌きという詮議起る当主覚えめでたく去らずに勤めている大目附に、林外記というものある小才覚あるので若殿時代お伽には相応ていたが、大体見ることにおいておよばぬところあってとかく苛察傾きたがるであった。阿部弥一右衛門は故殿許し得ずに死んだのだから殉死者と弥一右衛門とのには境界つけなくてはならぬ考えたそこで阿部俸禄分割献じた。光尚も思慮ある大名ではあったが、まだ物馴れぬときことで、弥一右衛門や嫡子権兵衛と懇意でないために思いやりなく自分手元使って馴染みある市太夫がために加増なるというところ目をつけて、外記の用いたのである
森鷗外阿部一族」1913)
  
言語は、すべて一定音《おん》一定意味結合して成立つものであって言語外形なし意味その内容成しているのであるかような言語外形成すは、どんなになっているかを考えて見る箇々単語ような意味有する言語単位は、その種々様々であってこれによって一つ一つ違った意味有する種々単語区別して示しているのであるが、その姿を、それ自身として観察してみると、一定単位から成立っているのであってかような単位が、或る場合にはただ一つで、或る場合にはいくつか組合わされて意味有する箇々言語単位種々様々な外形形づくっているのであるかような言語外形形づくる基本なる単位は、国語においては、例えば現代語の「あたま(頭)」はア・タ・マの三つ、「かぜ(風)」はカ・ゼの二つ、「すこし(少)」はス・コ・シの三つ、「ろ(櫓)」や「を(尾)」はそれぞれ又はオの一つから成立っている
橋本進吉「国語音韻の変遷」1938、冒頭
妹尾《せのを》においては又いけどりに仕《つかまつ》り候はん
4.
一方欠けんにおいては、いかでかその歎きなからんや
(「平家物語」13世紀前半