たぎょう(他行)

24/07/2017 18:41

たぎやう」]
](スル
アクセント:たぎょうヲ
よそへ行くこと。外出すること。「たこう(他行」1.

用例

 ある山寺坊主慳貪なりける治《ぢ》してただ一人食ひけりよくしたためて置き置きしける一人ありける小児《こちご》食はせずして、「これ食ひつれば死ぬるもの。」言ひけるこの、「あはれ食はばや食はばや。」思ひける坊主他行《たぎやう》ひまより取り下ろしけるほどにうちこぼして小袖にもにもつけたりけり日ごろ欲し思ひければ二、三よくよく食ひて坊主秘蔵《ひさう》水瓶雨垂り打ち当てて打ち割りておきつ
 坊主帰りたりければこのさめほろと泣く。「何事泣く。」問へば、「大事水瓶過ち打ち割りて候《さぶら》ふときにいかなる勘当あらんずらんくちをしくおぼえて生きてもよしなし思ひて食へば死ぬ仰せられ候ふもの食へども死なず二、三まで食べて候へどもおほかた死なず果ては小袖つけつけてはべれどもいまだ死に候はず。」言ひける
食はれて水瓶割られぬ慳貪坊主得るところなし知恵ゆゆしくこそ学問器量むげにあらじかし
無住知恵沙石集鎌倉後期
他行《たぎやう》なく、お引籠ある時は
坪内逍遥自由太刀余波鋭鋒」1884)
明日から他行《たぎやう》するかも知れないが
木下尚江「火の柱」1904)