「に」1-13.用例

19/06/2017 17:31

→「1-13.

用例

風いたう吹き、海の面《おもて》ただあしあしうなるに
清少納言枕草子平安中期)
ただいそがしいそがして衣とりいでて着せて、そそのかし給へば
(「宇津保物語平安中期
 今は昔比叡《ひえ》の山児《ちご》ありけりたちつれづれ、「いざかいもちひせん。」言ひけるこの心よせ聞きけりさりとてし出ださん待ちて寝ざらんわろかりなん思ひて片方《かたかた》寄りて寝たるよしにていで来る待ちけるすでにし出だしたるさまにてひしめき合ひたり
 このさだめておどろかさんずらん待ちゐたる、「もの申し候《さぶら》はんおどろかせたまへ。」言ふうれしとは思へどもただ一度にいらへん待ちけるとも思ふとていま一声呼ばれていらへん念じて寝たるほどに
な起こしたてまつりそをさなき寝入りたまひにけり。」言ふしければあなわびし思ひていま一度起こせかし思ひ寝聞けばひしひしとただ食ひ食ふしければずちなくて無期《むご》のち、「えい。」いらへたりければたち笑ふこと限りなし
(「宇治拾遺物語鎌倉初期