ひしひし(犇犇・緊緊)

19/06/2017 17:24

[多く「と」を伴って。]
アクセントしひし・ひひし]
1.
外部からの働きかけが身や心に迫ったり感じたりするさま。
寒さがひしひしと身に迫る 責任の重さをひしひしと感じる 老いのわびしさがひしひしと感じられる 数万の兵がひしひしと城に迫る
2.
少しのすき間もないほど詰まるさま。
3.
ぴったりと締めるさま。かたく引き結ぶさま。
4.
押されたりすれあったりして物がきしむ音を表す語。みしみし。ぎしぎし。
5.
騒がしく言い合うさま。どよめき合うさま。
6.
強く打つさま。ぴしぴし。
7.
少しのすき間もなく寄り添うさま。ぴったり。ひしと。
8.
ひたすら或る動作をするさま。動作がたゆみなく次々と行われるさま。どんどん。てきぱき。
9.
猶予や容赦のないさま。びしびし。

用例

2.
五百余騎ひしひしとくつばみをならぶる
(「平家物語」13世紀前半
乗客ひしひしと詰合ひ
矢野竜渓浮城物語」1890)
海から細く入江になっていて、伝馬や艀 《はしけ》 がひしひしと舳 《へさき》 を並べた。
小栗風葉「世間師」1908)
3.
茶店は皆ひしひしと真夜中の如く戸を鎖して
泉鏡花婦系図」1907)
4.
物の足音ひしひしと踏み鳴らしつつ
紫式部源氏物語平安中期
5.
ひしひしと言ひ合ひたりける
(「今昔物語集平安後期
6.
ヒシヒシト打タルル
(「日葡辞書」1603-4)
7.
ひしひしと浄衣の袖に取り付きて泣きたまふ
(「源平盛衰記鎌倉後期
8.
(「宇治拾遺物語鎌倉初期
ひしひしと事定まりぬ
(「源平盛衰記鎌倉後期
9.
ひしひしとおぼしめし立たせ給ひけり
(「平家物語」13世紀前半