りくじょうきょうぎ(陸上競技)

01/05/2017 09:03

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アクセント:りくじょうきょうぎ]
陸上で行われる運動競技のうち、主として、走・跳・投の基本動作から成る競技の総称。主に野外競技場のトラックやフィールド、また、道路で行われる。短距離走・長距離走・ハードルなどの競走、走り幅跳び・棒高跳びなどの跳躍競技、砲丸投げ・円盤投げなどの投擲競技がある。

用例

 調査団は最初、調べる糸口を見いだせなかったそうだ。はっきり分かっていたのは、「位置について、用意、ドン」が明文化されたのは、1929年発行の陸上競技規則だったことだ。そこで、1929年より前に開かれた大きなスポーツ大会を調べてみようと考えたそうだ。
 そこで見つけたのが、1878年、あの「少年よ、大志を抱け」で有名なクラーク博士で知られる札幌農学校(現在の北海道大学)で開かれた大会。これに目をつけた調査団は、北海道まで赴いた。
 しかし、当時「遊戯会」と名付けられたそのスポーツ大会では、残念なことに「位置について、用意、ドン」は影も形もなかった。「位置について」の代わりには、英語の「アテンション(注意)」があてられていた。この大会はレクリエーション的要素が強く、面白いことに札幌市民の参加が許されており、市民たちは「合点承知」のもじりで「がってんしょん」だと覚えていたそうだ。
 そのころは陸上競技という言葉もなかった。「力芸」といわれていた競技に、初めて「陸上競技」という言葉をあてたのは正岡子規である。1896年の随筆集「松蘿玉液」で記述した。子規は「ベースボール」に「野球」という日本語をあてはめたことでも有名だ。
 「位置について、用意、ドン」以前に用いられていたスタート合図は、他にもいろいろあった。例えば破れた傘を持ち、「いいか」と大きな声をあげる。「位置について」の代わりだ。「用意」が「ひい、ふう、みい」で、その傘をパッと振り下ろすのが「ドン」だった。また明治の末期から大正にかけては、「腰を上げて待てえ」「おんちゃなケツ上げえ」「ケツ上げろ」などで「位置について」を指示していたことがあったそうだ。これを大声で叫んでスタートしていた。
 驚くことに、「On your marks,Set」という英語も使われていて、ポイントはここにあった。この英語に代わる日本語の出発合図用語を求めた全日本陸上競技連盟(現在の日本陸上競技連盟)が懸賞募集をかけ、その当選作が「位置について、用意」だった。新用語は1928年3月4日の東京日日新聞で発表された。東京に在住の考案者は、競技者たちのスタートの姿を見ているうちに、この言葉が自然と頭に浮かんだそうだが、この誕生によって多くの人々が感動する幾多のドラマがスタートした。
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO15394300X10C17A4000000?channel=DF220420167276&style=1&n_cid=NMAIL001
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