おれ(俺・己・乃公・爾) 代名詞

28/10/2015 06:56

アクセント:おれガ
1.
[俺・己・乃公]
元来、男女の別なく用いられたが、近世末期以降は、女性には一般に用いられなくなった。現代では、男子が仲間や目下の者に対して用いる。「ぼく」などよりぞんざいな語。
一人称
人称代名詞。аз (местоимение в ., ед.ч. ; в миналото се е използвало и от мъже, и от жени, но от края на периода Едо жените спират да го използват; днес се използва предимно от мъже, когато разговарят с хора от своята група или по-нископоставени; по-разговорно от 「ぼく」)
2.
[爾
二人称人称代名詞。相手を卑しめて呼ぶ。貴様。おまえ。おのれ。местоимение в ., ед.ч.( думата е презрителна и обидна)

用例

1.
トキニ貴公本国何所だ。九州らしく考えるが」
男「ハイお尋ねに預かりママ]ましてお答え申す恥入ますがお察しに預かるママ]如く大分の者であります
胤員「オオいかにも九州じゃ。福岡じゃ貴公という名前で妻子も一緒にお出
(奥村玄次郎「砂中の黄金」1889)
「おれ(俺・己・乃公・爾)」1.用例(1913)
灝気《こうき》薄明《うすあかり》優《やさ》しく会釈しようとして
新しく活溌《かっぱつ》に打っている
こら下界お前ゆうべ曠《むなしゅ》うしなかった
そしてけさ疲《つかれ》直って己《おれ》している
もう快楽を以て取り巻きはじめる
断えず最高存在志ざして
力強い決心働かせているなあ
                  
ファウスト第二部
序曲
六月十日 にて
 御無沙汰いたしました今月初めから当地滞在しておりますからよくこんな初夏一度この高原来てみたいものだ言っていましたやっと今度その宿望かなった訣《わけ》ですまだ誰も来ていないので淋しいことはそりあ淋しいけれど毎日気持よい朝夕送っています
堀辰雄「美しい村」1933-34、冒頭
 去年小林秀雄水道橋プラットホームから墜落して不思議な助かつたといふきいた泥酔して一升ビンぶらさげて酒ビンと一緒に墜落したこのきいた心細くなつたものだそれ小林といふ人物煮ても焼いても食へないやうな骨つぽいそしてチミツな人物心得あのだけ自動車ハネ飛ばされたり落つこつたりするやうなことないだらう思ひこんでゐたからそれといふ人間自動車ハネ飛ばされたり落つこつたりしすぎるからのアコガレ的な盲信でもあつた思へば然しかう盲信したのは甚しい軽率で自身過去事実に於いて最もかく信ずべからざる根拠与へられてゐたのである
 
十六七こと越後親戚仏事ありモーニング着て東京でた上野駅偶然小林秀雄一緒なつた新潟高校講演行くところ二人上越線食堂車のりこみ下車する越後川口といふ小駅までのみつゞけたやうに弱いには食堂車ぐらゐ快適なないので常に身体ゆれてゐるから消化してもたれることなく気持よく酔ふことができる酔つた小林酔つた小林仏頂面似合はず本心やさしい親切なから下車するくるあゝ持つてやると云つて荷物ぶらさげて先に立つて歩いたそこで小林ドッコイショ踏段おいた荷物ありがたうぶらさげて下りて別れたのである山間小駅さすがに人間乗つたり降りたりしないところと思つて感心した第一駅員ゐやしない人ッ子一人ゐないこれ徹底的にカンサンなあるもの人間乗つたり降りたりしないものだからホーム何尺ありやしない背中すぐ貨物列車あるそのうち小林乗つた汽車通りすぎてしまふ汽車なくなつた向ふ側よりも一段高いホンモノプラットホーム現はれた人間だつてたくさんウロウロしてゐらああのとき呆れたプラットホーム反対側降りたわけではないので小林秀雄下ろしたのである
坂口安吾教祖文学」1947、冒頭
「おれ(俺・己・乃公・爾)」1.用例(1950年代)
「したって、い くらなんでも夜中だべや。雪女でな いかい。」
「ははっ。
雪女な ら、おれにされてるべ。」
"И въпреки всичко, посред нощ е! Да не е била Снежната кралица?”
"Хаха. Ако беше Снежната кралица, щах да съм превърнат в лед.” 
(浅田次郎「鉄道員《ぽっぽや》」1997)
誰かかってげ、がついてるよ、一緒なら大丈夫だよと声をかけ瞬間に、人間は、頼られるに存在になるのだ。最初から頼りがいある人間なんていない。最初から力のある人間なんていない。誰だって、相手受け止めようと決心したそのときに、そういう人間になるのだ。
(宮部みゆき「模倣犯」2001)