副助詞・並立助詞・接続助詞・係助詞・間投助詞・終助詞・接尾語・感動詞・助動詞

20/01/2016 10:53

1.
副助
体言及びそれに準ずるに付く。]
[「やもしれない」などの形で。]
軽い疑いの
表す。かもしれない。
もしかしたら連絡があるやも知れないので、誰かがうちに残ったほうがいい。Може и да се обади, така че по-добре някой да остане вкъщи.
2.
並助
体言及びそれに準ずる準体助詞」に付く。]
[「…やや」「など」「」などの形で。]
事物を並列・列挙する。
甘いのや辛いのがいろいろとそろっている 夏休みの日曜で、海や山はどこも人でいっぱいだ。В неделите през лятната ваканция на морето, в планината - навсякъде е пълно с народ. あれやこれやといろいろと買い込んだ
3.
接助
動詞および助動詞れるられる」「せるさせる」の終止形に付く。「やいなや」の形で慣用的に用いられることが多い。]
或る動作・作用が行われると同時に、他の動作・作用が行われる意を表す。とすぐに。と。
その猫は、よほど腹をすかせていたのか、皿にミルクを入れてやるやいなや、すぐに飛びついて飲み始めた。Котката - дали беше страшно изгладняла - щом й сипах мляко в чинийката, веднага скочи и започна да го пие. (??) 彼は、私の顔を見るや、まずい時にまずい所で会ったと思ったのか、あわてて逃げ出した。
4.
係助
活用語連用形連体形副詞助詞などに付く。なお、上代には活用語已然形にも付く。]
4-1.
[口頭語で、係助詞」の。]
何も知りは/知りゃしないのに、彼はよく知ったかぶりをする。Нищо не знае и въпреки това се прави че всико рабира. 食べられる物なんて何もありは/ありゃしない
4-2.

[文末の
活用語連体形で結ばれる。「ぼろぼろ(=虚無僧)といふもの、昔はなかりけるにや」吉田兼好徒然草」14世紀前半)のように結びの言葉が省略されることもある。]
文中にあって、疑問反語表す
4-2-1.
疑問表す(だろう)か。かしら。
4-2-2.
反語表すだろうか(いや、そうではない)。
4-3.

[文末用法。
終助詞とする説もある。]
4-3-1.
疑問表す(だろう)か。かしら。
4-3-2.
反語表すだろうか(いや、そうではない)。→やは
5.
間助
体言及びそれに準ずる副詞に付く。]
5-1.

呼びかける。
花子や、ちょっとおいで。Ханако, ела за малко.
5-2.

強意を
表す
今や、わが社にとって正念場である 再発防止を誓っていたにもかかわらず、またもや大惨事が起こった
5-3.

詠嘆・感動の
表す
5-4.
言葉の調子を整える。
6.
終助
活用語終止形命令形に付く。]
6-1.
[男性がよく使う。]
同輩・目下の者などに対して軽く促す。
そろそろ行こうや もう行けや
6-2.

軽く言い放す。

まあ、いいや もう、どうでもいいや
6-3.

疑問
反語表す(だろう)か。だろうか(いや、そうではない)。
この結末は一体どうなりましょうや そんなこと、どうして私の口から言えましょうや
7.
接尾
7-1.
上代語
[状態を表す造語要素に付いて。]
そういう感じであるという
表す
にこや なごや
7-2.

人を表す名詞や人名などに付けて、親しみを
表す
ねえや 坊や 爺や ばあや
8.
8-1.
驚いたときや不意に気づいたときに発する
や、火事だ や、こんな所にあったか
8-2.
[男性がよく使う。]
挨拶《あいさつ》や呼び掛けの
や(あ)、しばらくだね。
8-3.
力を込めたり気合いをかけたり拍子を取ったりする。また、音曲などの囃子詞《はやしことば》。やっ。
8-4.

呼びかけに答える
。はい。
9.
助動
[尊敬の助動詞「やる」の命令形「やれ」の、或いは近世語。]
なさいな。
10.
助動
やろやっ/や/や/○/○
関西を中心とした西日本で用いられる。]
断定助動詞じゃ」の変化した形。
ええ気持ちやなあ どないやねん そういうことやったんか

あなにえや

用例

2.
と書けばこそあらめ
羽音ガ台風、雷《イカヅチ》ナドノヤウニ聞コエタレバ
(天草本「平家物語」16世紀
森鷗外阿部一族」1913)
森鷗外阿部一族」1913)
3.
[発表年未詳・筆者生年順]
 
所謂文壇復活したる蘇峰先生時務一家言引続いて世界変局及び大正政局史論出し更に去年より筆硯新たにして大正青年帝国前途なる一篇公にした始め新聞掲載されて居つたにはどれ丈け世間耳目惹いた知らない十一月初め一部纏まつた著書として公にさるる非常評判を以て全国読書界迎へられ瞬く間数十売り尽した国民新聞云つて居る蘇峰先生盛名国民新聞広告を以て驚くべき多数読者得たといふ固より怪しむ足らぬけれども而かも旬日ならずして売行数ふるといふのは兎にも角にも近来稀なるレコードである是れ丈け沢山読まれたといふ自身既に吾人をして問題たらしめる値打ある況んや蘇峰先生反動思想些《いささ》か擡げんとしつつある今日に於て少からず社会注目惹くべきに於てをや
吉野作造(1878-1933)「蘇峰先生大正青年帝国前途読む冒頭
4-2-1.
ももしきの大宮人は暇《いとま》あれ梅をかざしてここに集《つど》へる
男、異心《ことごころ》ありてかかるにあらむと思ひ疑ひて
来る露まがふと思ふまで
4-2-2.
あらぬ春昔の春ならぬわが身一つはもとの身にして
秋の田の穂の上を照らす稲妻の光のまにも我わするる
(「古今和歌集」913)
4-3-1.
名にし負はばいざ事問はむ都鳥わが思ふ人はありなし
いかにぞ、からめたり
4-3-2.
大君は千歳にまさむ白雲も三船の山に絶ゆる日あらめ
妹《いも》が袖別れて久《ひさ》になりぬれど一日《ひとひ》も妹を忘れて思へ
かばかり守る所に、天の人にも負けむ
5-1.
我妹子《わぎもこ》我《あ》を忘らすな石上《いそのかみ》袖布留川《そでふるかわ》の絶えむと思へや
四人黙って取り交わした。一順したとき言った。
「長十郎
お前好きじゃ少し過してどうじゃ
ほんにそうでござりまする」と言って、長十郎は微笑含んで心地よげ重ねた。
森鷗外阿部一族」1913)
5-3.
我はも安見児得たり皆人の得かてにすといふ安見児得たり
いで、あな幼な
すべて神の社《やしろ》こそ捨てがたくなまめかしきものなれ
夏草つはものどもが夢の跡
松尾芭蕉奥の細道」1702)
5-4.
ほととぎす鳴くさつきのあやめ草あやめも知らぬ恋もするかな
(「古今和歌集」913)
8-1.8-2.
森鷗外阿部一族」1913)
8-2.
 
去年小林秀雄水道橋プラットホームから墜落して不思議な助かつたといふきいた泥酔して一升ビンぶらさげて酒ビンと一緒に墜落したこのきいた心細くなつたものだそれ小林といふ人物煮ても焼いても食へないやうな骨つぽいそしてチミツな人物心得あのだけ自動車ハネ飛ばされたり落つこつたりするやうなことないだらう思ひこんでゐたからそれといふ人間自動車ハネ飛ばされたり落つこつたりしすぎるからのアコガレ的な盲信でもあつた思へば然しかう盲信したのは甚しい軽率で自身過去事実に於いて最もかく信ずべからざる根拠与へられてゐたのである
 
十六七こと越後親戚仏事ありモーニング着て東京でた上野駅偶然小林秀雄一緒なつた新潟高校講演行くところ二人上越線食堂車のりこみ下車する越後川口といふ小駅までのみつゞけたやうに弱いには食堂車ぐらゐ快適なないので常に身体ゆれてゐるから消化してもたれることなく気持よく酔ふことができる酔つた小林酔つた小林仏頂面似合はず本心やさしい親切なから下車するくるあゝ持つてやると云つて荷物ぶらさげて先に立つて歩いたそこで小林ドッコイショ踏段おいた荷物ありがたうぶらさげて下りて別れたのである山間小駅さすがに人間乗つたり降りたりしないところと思つて感心した第一駅員ゐやしない人ッ子一人ゐないこれ徹底的にカンサンなあるもの人間乗つたり降りたりしないものだからホーム何尺ありやしない背中すぐ貨物列車あるそのうち小林乗つた汽車通りすぎてしまふ汽車なくなつた向ふ側よりも一段高いホンモノプラットホーム現はれた人間だつてたくさんウロウロしてゐらああのとき呆れたプラットホーム反対側降りたわけではないので小林秀雄下ろしたのである
坂口安吾教祖文学」1947、冒頭
8-4.
「して太刀は」「、ござらぬな」
狂言「真奪」)
9.
はつも二階へ上つて寝。早う寝
さあ、これからは手前の手を尋常に見せ
洒落本傾城買二筋道」1798)