ろ(炉)

13/12/2015 15:47

アクセント:ろ
1.
床や土間の一部を四角に切り、灰を入れ、中で火を焚いて暖をとったり、煮炊きしたりする所。いろり(囲炉裏・居炉裏・炉)。地炉《じろ》。[
2.
暖炉。ストーブ。
3.
窯・ボイラーなどで,燃料の燃える部分。
炉に石炭を投げ込む
4.
金属などを加熱して溶かしたり化学反応を起こさせたりする装置。
溶鉱炉 電気炉 原子炉

ろばた(炉辺・炉端)ろばなし(炉話)・炉を切る

用例

1.
 七十近い一しょ寂しい寺領奥の院自由に暮したそのときもう十七なっていた
 
好きであった奥庭覆うている新しい若葉湿った揺れる眺めながらよく小さい囲んだものであった暑い日中でも一緒坐っている茶釜澄んだ奥深い謹しみ深い鳴りようかえって涼しく爽やかに感じるのであった
 
なれた手つき茶筅執る南蛮渡りという重いうつわもの静かにしかも細緻な顫《ふる》いをもってかなり力強く巧みに掻き立てるのであったみるみるうちに濃い液体真砂子《まさご》ような最微な純白な泡沫となってしかも軽いところない適度重さ湛えて芳醇な高い気品こめた香気どもあたま沁み込ませるのであった
 
そのころ習慣なったせいあったその濃い重い液体静かに愛服するというまでではなかった妙ににがみ甘さ交わったこの飲料好きであったじっとうえ置くようにして味ういつも言うように何となく落ちついたもの精神加わってゆくようになっていつも鎮まるのであった
お前なかなかお茶飲みかた上手くなったいつの間に覚えたのか……」など言ったりした
いつの間にか覚えてしまったんですいつもあなた服んでいる見るひとりでに解ってくるじゃありませんか。」
それそうじゃ何んでも覚えて置く方がいい。」
室生犀星性に眼覚める頃」1919冒頭
の焰薬缶をつゝみ老婆あり
池内友次郎(1906−1991))
2.
僕は自《み》ずからを擁して眠らんのみ
(リットン作、織田純一郎訳「花柳春話」1878-1879)