「ている(て居る)」用例(1909)

04/07/2014 10:05

→「ている(て居る)

用例

長いこと物蔭にはまだ殘つて居り村端れ一片《ひとつ》青んでゐない晴れたそことなく霞んで雪消《ゆきげ》泥濘《ぬかるみ》處々乾きかかつためいた薄ら温かく吹いそれ明治四十四月一日ことであつた
學年始業式なので、S尋常高等小學校代用教員、千早健《ちはやたけし》平生より少し早目に出勤した白墨《チヨオク》汚れた木綿紋附擦り切れた長目穿いてクリクリした三分刈帽子冠らず――帽子有つなかつた。――亭乎《すらり》とした眞直にして玄關から上つて行く早出生徒毎朝控所彼方此方から驅けて來て恭しく迎へる中には態々叩頭《おじぎ》する許《ばつか》り其處待つゐるあつたその殊に多かつた平生三倍四倍……遲刻勝な成績惡いさへ交つ。健直ぐ其等心々溢れゐる進級喜悦想うたそして何がなく曇つた
その解職願
石川啄木足跡」1909冒頭
「ている(て居る)」用例(夏目漱石『永日小品』1909)