助動詞

07/01/2015 10:53

助動
[たろ/○/た/た/たら/○]
[古語の完了助動詞たり」の連体形「たる」の音変化。中世以降の語。活用語連用形に付く。ただし、サ行以外の五段活用動詞には、その音便の形に付く。連用形が撥音便、およびガ行がイ音便となる場合には連濁で「だ」となる。4.連体形の用法。5.6.7.は、終止形の文末における用法。仮定形「たら」は、多く「」を伴わないで「雨が降ったら中止だ」などと使われ、「遅いからもう帰ったら」のように文末に用いられて8.の意を表す。]
1.
動作・作用が過去に行われた意を表す。означава, че действието е извършено в минал момент
昨日出張から帰ってきた。В
чера се върнах от командировка. 大昔、この辺一帯は海だった。В далечното минало тук е било море. 去年、北海道に移った弟が、先月帰ってきた。Брат ми, който миналата година се премести в Хоккайдо, миналия месец се върна.
2.
動作・作用の完了を表す。означава завършеност на действието
原稿をやっと書いたよ。Н
ай-сетне написах текста. 飛行機は無事着陸した。Самолетът кацна/ е кацнал благополучно. 日はすっかり沈んだ。Слънцето залезе/ е залязло напълно. 何年ぶりかでこの地方にも雪が降った。След няколко години прекъсване и в този район валя сняг. シャボン玉が屋根までとんだ
3.
実現していない動作・状態を仮に実現したと考えていう意を表す。означава приемане/допускане на нереализирани/ неосъществени условия, обстоятелства за вече осъществени
話が出た時点で考えようще мислим, когато стане дума за това 今度会ったとき話すよ。Щ
е говорим като се видим другия път. 一番になった人には賞品をあげるна спечелилия първо място давам награда
4.
[連体修飾節で。]
動作・作用の結果が存続している意を表す。...ている。...てある。означава наличие на резултат от дадено действие
割れたガラス窓から風が吹き込むпрез счупения прозорец духа вятър 壁にかかった/かけた絵закачена на стената картина 弟の写した写真снимка,на която е сниман брат ми とがった鉛筆наострен молив 整った身なり
5.
動作・存在・物事・事態などを発見・確認・想起する。
あった、あった あ、バスが来た あれ、君はそこにいたの 見ると、それは若いスマートな青年であった 坊やは今年いくつだった? 今度の会合は何日でした? 次の上りの列車は何時だった?
6.
命令・要求する。заповед, изискване
さあ、どんどん歩いた、歩いた そこ、どいた、どいた さっさと食った、食った
7.
決意を表す。
もうやめた 承知しました わかった、わかった よし、それ、買った
8.
仮定/確定条件を表したり、助言したり、提案したり、勧誘したり、遠回しに命令したりする。
雨が降ったら、中止にする 電話があったらメモしておいて 春になったら暖かくなるこの件は継続審議ということにしたらいかがでしょうか 早くお帰りになったら? 跡片付けだけはしといたら?
9.
見通しの獲得を表す。
よし、これで勝った これであいつも終ったな

しめた

用例

1.
時きぬとふる里さして帰る雁《かり》こぞ道へまたむかふなり
2.
先陣が橋をひいぞ、誤ちすな、とどよみけれども
(「平家物語」13世紀前半
4.
アル犬肉《ししむら》ヲ含ンデ川ヲ渡ルニ、ソノ川ノ真ン中デ含ンダ肉ノ影ガ水ノ底ニ映ッヲ見レバ
(天草本「伊曾保物語/伊曽保物語」1593)
5.
俺にゃあ生涯《しょうげえ》手前《てめえ》という強《つえ》え味方があっのだ。
(行友李風「国定忠治」1919)
木戸開けて出ると、大きな足迹いっぱい溜って踏む蹠裏《あしのうら》飛びついて来る上げるのが痛いくらい思われた手桶提げているので抜き差都合悪い際どく踏み応えるには、から調子を取るために持ったもの放り出したくなるやがて手桶どっさと据えてしまった危く倒れるところを手桶乗し懸って向う見ると、叔父さん一間ばかりいた着た後《うしろ》から、三角張ったがぶら下がっているこの被った少し動いたなかからひどい云っように聞えたやがて吹かれた
夏目漱石「蛇」『永日小品』1909、冒頭
国境の長いトンネルを抜けると雪国であっ
川端康成雪国」1948)
[しげが出て来ると、服部が立っている。
しげ「あれ、ま、今日はどなたさんもお留守でしよ。皆さん朝からお出かけで」
服部「ああ、そうですか」
しげ「お能へ行くとかって、せえなすってね。出かけて行きなせいましたですよ」
小津安二郎「晩春」1949)