叫んで(さけんで)

24/01/2014 23:20

→「さけんで(叫んで)

用例

その刹那おじ相手叫んで前髪七之丞電光ごとくに飛んで出て、又七郎太股ついた入懇弥五兵衛深手負わせて覚えず弛んでいたので手錬又七郎少年かかったのである。又七郎棄ててその場倒れた
森鷗外阿部一族」1913)
ということばいつから人間社会発生したものでしょうという言葉もつようになった時期人類ともかく一つ飛躍とげたと思いますなぜなら人間ほか生きもの感覚によって行動してもという言葉表象によってまとめられた観念もっていませんから
更にそのという言葉人間同士思いちがいだましあい媒介物となったのはいつからでしょうそしてという近代偽善自己欺瞞シムボルようになったのはいつ時代からでしょうか三文文士この幼稚な読者ごまかし説教壇からこの叫んで戦争煽動最も軽薄な愛人たち彼等さまざまなモメント囁いて一人一人だましています
というこんなきたならしい扱いうけていていいでしょうか
という言葉もったとき人間悲劇はじまりました人類愛というやかましく叫ばれるときほど飢え寒さ人情刻薄ひどく階級対立鋭く非条理横行します
わたし愛しますですからこのドロドロなか溺れている人間すくい出したいと思います
どうしたらそれ可能でしょうかわたし方法という観念あっちから扱う方法です人間らしくないすべて事情人間らしくないすべて理窟すべて欺瞞憎みますという感情真実わたしたち働いているときどうして漫画ように肥った両手あわせてつき存在しない何か向って上眼つかっていられましょうこの社会にあっては条理あわないことないようにしてゆくこと憎むべきもの凜然として憎むことそのなくてどこ支えもつでしょうか
とか幸福とかいつも人間この社会矛盾生きながら渇望している感覚によって私たちわれわが身だましてゆくことはっきり拒絶したいと思います聖らかであるならそれ純潔な怒り憎悪適切な行動支えられたときだけですそして現代常識として忘れてならぬ一つことにも階級性あるという無愛想な真実です
宮本百合子」1948、冒頭)