りょうあんじ(竜安寺・龍安寺)

30/08/2015 15:37

京都市右京区にある臨済宗妙心寺派の寺。山号、大雲山。藤原実能の別荘近くにあった徳大寺の地に細川勝元宝徳2年(1450)義天玄承を招き、その師日峰宗舜開山としたのが始まり。応仁の乱で焼失、徳芳禅傑が再興。現在の方丈塔頭西源院の建物を移築したもの。その庭園は典型的な枯山水として有名で、白砂のなかに大小15個の石が配置されていて、俗に「虎の子渡しの庭」ともいう。作庭者は不詳(一説に相阿弥作)。平成6年(1994)「古都京都の文化財」の一つとして世界遺産文化遺産)に登録された。りゅうあんじ

用例

 芭蕉は庭をでて、大自然のなかに自家の庭を見、又、つくった。彼の人生が旅を愛したばかりでなく、彼の俳句自体が、庭的なものを出て、大自然に庭をつくった、と言うことが出来る。その庭には、ただ一本の椎の木しかなかったり、ただ夏草のみがもえていたり、岩と、浸み入る蝉の声しかなかったりする。この庭には、意味をもたせた石だの曲りくねった松の木などなく、それ自体が直接な風景であるし、同時に、直接な観念なのである。そうして、龍安寺の石庭よりは、よっぽど美しいのだ。と言って、一本の椎の木や、夏草だけで、現実的に、同じ庭をつくることは全く出来ない相談である。
坂口安吾日本文化私観」1942)